(Photo by 森島興一 / Koichi Morishima / K.Morishima... etc.)
1986年にメジャーデビューし、わずか3年で89年に解散。その後、時折再結成するも滅多に活動することのない幻のバンド、RED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)が7月15日、埼玉・大宮ソニックシティでデビュー30周年記念ライブ「RED WARRIORS 30th Anniversary『king’s Rock’n Roll』」を行った。
レッド・ウォーリアーズは、今やバラエティ番組で引っ張りだこのダイアモンド☆ユカイがボーカルを務めるロックバンド。
現在も活動休止中だが、今回は30周年を記念しての貴重な再結成となった。単独公演としては実に8年ぶりとなる復活ライブに、ロック魂を燃やし続けている往年のファンを筆頭に、彼らの復活を待ち望んでいた人々が一斉にこの地に集結した。
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1曲目『King's Rock'n Roll』から、マイクスタンドを華麗に振り回すダイヤモンド☆ユカイの姿はまさに真のロックンローラー。まるでブランクなど一切なかったかのようなキレのあるパフォーマンスは圧巻の一言だ。
2曲目には代表曲のひとつでもある『バラとワイン』を披露すると、オープニングアクトで登場した氣志團のパフォーマンスの際、客席に投げられた薔薇の花が一斉にステージに飛び交うハプニングが。そんな中、サビを歌いつつも飛んで来たバラを掴み客席に投げ返すユカイの姿にも彼のスター性が垣間見える。
「今日は懐かしいやつガンガンやるぜ!」ユカイはそう言ったが、彼らのサウンドには今、目の前で生まれたばかりのようなリアリティが伝わってくる。時にはマラカスを振り、時にはブルースハープを吹き鳴らすユカイ。
そして元レベッカのリーダーで、日本屈指の腕前を持つギタリストshake(シャケ)木暮武彦の流れるようなギター、そして小川清史の安定したベースのリズムには30年の月日などまったく感じさせない生々しさがある。
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アコースティックギターを抱えたユカイが、ジョン・レノンの『イマジン』をアドリブで歌い上げる粋な導入で始まった『John』。そしてshakeがメインヴォーカルをとった『Shakin'Funky Night』。
激しいドラムのビートに会場が上下に揺れた『野生の嵐』では、小川のベースとshakeのギターが唸りまくり、それに負けじとユカイもブルースハープで応戦。まさに3人のパフォーマンスの饗宴となった。
再びアコギを手にしたユカイが『Lady Blue』を披露した後のMCでは、本当は昨年開催するつもりだったものの、ユカイのスケジュールで実現できずメンバー間でいざこざがあったという裏話もチラリ。
「ほとぼりが冷めたのでこうしてやってます」と会場を笑わせた。さらに「30周年を迎えられたのは本当に最高です。レッド・ウォーリアーズみたいな正真正銘のバカなロックンロールやってるバンドってなかなか他にいないからね」とユカイ。自身は照れもあってか「バカな」と言っていたが、これは「実直な、ストレートな」という意味であることを付け加えておきたい。
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いよいよライブも後半戦。『Royal Straight Flush R&R』では、ユカイがマイクスタンドを客席に向けてステージを端から端まで走り、オーディエンスの熱い声を拾う。そして、第2期レッド・ウォーリアーズとして2002年に新録された『Back to life』のラストでは「またどこかで」と再会を期待させてくれる粋なメッセージも。
本編ラストの『Casino Drive』では客席がら一斉にこぶしが振りかざされ、彼らのライブらしい光景が会場を埋め尽くした。
そして鳴り止まない拍手の中でのアンコール。ステージに戻ってきたshakeが奏でたのは『ルシアンヒルの上で』のギターのイントロダクション。「この曲を聴かなければ帰れない」と言っても過言ではない彼らを代表する名曲に会場は酔いしれる。
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続いても強烈なビートでクライマックスに相応しい『Wild Cherry』。これこそがレッド・ウォーリアーズだと魅せつけてくれる2曲を立て続けに楽しませてくれた。
アンコールのラスト、ユカイはウクレレを手にツアーTシャツ姿で再登場。shakeと小川は缶ビールを片手にリラックスしながら現れ『It's All right』を歌い上げた。
「まだまだ先はありそうだ」歌詞の中でも登場したフレーズだが、さっそく9月2日に中野サンプラザで追加公演が行われることを発表すると「レッド・ウォーリアーズはまだまだ死なないぜ!みんなも死ぬなよ!」と、ユカイらしい再会の約束でステージは締めくくられた。
(取材/文:バッキー☆大坂)
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1.King's Rock'n Roll
2.バラとワイン
3.Wind and Vain
4.Old Fashioned Ave.
5.Monkey Dancing'
6.John
7.Shakin'Funky Night
8.野生の嵐
9.Lady Blue
10.Rokyal Straight Flush R&R
11.Back to life
12.Foolish Gambler
13.Casino Drive
EN1.ルシアンヒルの上で
EN2.Wild Cherry
EN3.It's All right
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