2023.07.18 公開
【ライブレポート】BE:FIRST、その鋭い刃(音楽)で一人一人の感情に、強烈な一撃を喰らわせ続ける!<J-WAVE INSPIRE TOKYO 2023>

BE:FIRST(Photo by Tsukasa Miyoshi <Showcase>)  画像 1/9

ラジオ曲J-WAVEが7月15日(土)・16日(日)に都市フェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」を、17日(月・祝)に「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market- EXTRA」を国立代々木競技場第一体育館と、渋谷の街中のサテライト会場で開催した。

本記事では3日目に行われた「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market- EXTRA」よりBE:FIRSTのライブレポートをお届けする。

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この日のライブステージのトリを飾ったのが、BE:FIRST。メンバーらのアカペラからライブはスタート。7人が『BF is...』を歌いラップしながら舞台へ姿を現すや、場内中から熱情した熱い声が飛び交いだす。熱狂する大勢の人たちの気持ちとは裏腹に、メンバーたちは、しっかりと己を持った姿で、満員の観客たちを雄々しく煽っていた。なんて凛々しくてクールないでたちだ。

『Milli-Billi』が流れだすのにあわせ、メンバーたちは、より気持ちをおおらかに染めあげ、観客たちへ熱い刺激を振り注ぐ。熱狂する観客たちとは裏腹に、7人はしっかりと自分の意思を持って、その曲の色に似合う己に気持ちを染めあげ、『Milli-Billi』が放つメッセージを、自分たち自身の強い生き様を言葉とパフォーマンスに変えて突きつける。7人の一体化したダンスも、ずっと目を離せない見せ場だ。

「揺れろ、揺れろ、揺れろ」の声を合図に、7人みずからが舞台の上を揺らす勢いで勇ましい姿を見せれば、『Boom Boom Back』を雄々しく歌いだす。彼らが床を打ち鳴らすたびに、場内中の人たちも床を鳴らす勢いではしゃいでいた。誰もが、舞台の上の7人と気持ちを重ね合わせ、魂を奮わせていた。彼らの上げる声を自分たちの力にしながら、共に高ぶる声を張り上げていた。

MCでは、ライブとは異なるフレンドリーな姿を見せる7人。そのギャップも、彼らの魅力だ。

続く『Don't Wake Me Up』では優しくも深みのある歌声を魅力に、7人は甘くメロウにせまってきた。愛しき人への思いを胸に抱きながら、彼らは優しく歌いかけていた。途中、ビートがバウンスするたびに、メンバーと観客たちが飛び跳ねる景色も誕生。歌にあわせ手拍子をし、手を振り上げれば、ここというタイミングで飛び跳ねるなど、7人と気持ちがシンクロしあっているからこその景色が、そこには生まれていた。

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荒々しいギターの音が炸裂。BE:FIRSTは『Brave Generation』を突きつけ、満員の観客たちの騒ぎたい気持ちへ、さらに荒ぶる熱を加えてゆく。一人一人が声を張り上げて歌えば、ラップを噛ます。ときに甘い顔を見せながらも、しっかりと観客たちを煽るメンバーたち。その熱い刺激に、魂の唸りを止められない。


続く『Spin!』では、重低音の効いたHIPなビートの上で、7人は今まで以上に気持ちを野生に染めあげ、荒ぶる牙を剥きだしにせまっていた。ときに、吐き出したい感情をグッと溜め込み、爆発すべきタイミングで一気に爆発させ、ときにメンバーどうしで絡み合う様も見せながら、この場をバーニングしたスリリングな歌とラップの風が吹きすさぶ空間に染めあげていった。


重厚なトラックに乗せたメンバーらの一体化したダンスも瞼に嬉しく焼きついた。『Move On』では、さらにディープでドープな世界へとBE:FIRSTは観客たちを連れだした。熱狂しながらも、その姿に見入ってしまう。一つ一つの言葉が、歌が、ラップが、サウンドが尖っている。その鋭い刃(音楽)で彼らは、一人一人の感情に、強烈な一撃を喰らわせていった。

「みんなには好きな人や大切な人はいますか。そういう人たちが近くにいるから、それが当たり前になることがないですか?でも、そういう人たちに、「好き」や「ありがとう」と伝えられる自分でいませんか」。その言葉を受けて、歌いだしたのがバラードの『Smile Again』。一人一人が歌やラップを繋ぎながら、胸に抱いた思いを告白するように歌い踊っていた。言葉のひと言ひと言が、愛おしさをたっぷりと詰め込んだ、愛しい人へ向けた告白のようにも思えていた。とても感情的な声だ。とても伸びのあるその声に触れるたび、胸がキュッと鳴る。

『Message』が流れ始めたとたん、場内中から生まれた熱いクラップ。その音もリズムに加える形で、7人は『Message』でも告白するように。いや、胸に抱いた思いを一人一人の心の奥へ届くようにと願いながら歌っていた。とても優しい歌声やラップだ。そう感じるのも、彼ら自身が心を開いて、ここにいる人たちみんなを受け止め、ギュッと抱きしめるように歌を届けていたからだ。終盤にはメンバーと一緒に、場内中の人たちも手を大きく振りながら「LALALA」と歌っていた。

「まだまだ盛り上がっていきますか」。届けたのが、『Shining One』。淡く優しい表情を持って始まりながらも、次第に気持ちもサウンドも熱を上げながら、この空間をハートフルかつエモいヴァイブスで包み込んでいった。 歌と歌詞と感情とダンスが綺麗にシンクロしながら、美しい流れを持って見えてきたのも嬉しい見どころだった。

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「僕たちは一つパズルのピースを開けて、みなさんに渡します。そのピースを持ってまた会いに来てください」。ライフも終盤へ。BE:FIRSTは、エモくハートフルな気持ちに心を染めあげる『Bye-Good-Bye』を歌唱。僕らはこの瞬間、いや、BE:FIRSTのライブが始まったときから、彼らが胸に抱くいろんな想いをライブが進むたびに受け取っていた。その一つ一つの思いを日々の生活の中で育み、育てあげ、また熱い気持ちを持って、彼らへ熱狂という声や動きに変えて戻したい。そんな気持ちになっていた。

重厚でカオスな音が轟きだす。彼らは、低音の効いた歌声やラップをぶち噛まし、観客の心にふたたび熱い魂を注ぎだす。『Scream』を通して、BE:FIRSTはこの空間をバーニングした宴の場へと染めあげる。その身を激しく揺らし、沸き立つ感情を全力でぶつけるメンバーたち。その姿に触れ、同じように魂が奮い立つ。騒げ、騒げ、7人と一緒に理性など投げ捨て、騒ぎまくれ!!!!

もっともっと騒ぎたいと観客たちが感情のボリュームをさらに上げだしたところで、まさかのライブが終了。唖然とする観客たちを尻目に、7人は颯爽と姿を消していった。



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