今年デビュー20周年イヤーを迎え、現在47都道府県ツアー「スナックJUJU 2023」真っ只中のJUJUが、ブルーノート東京で「JUJU JAZZ LIVE 2023 SOMETHING DELICIOUS for a HOT SUMMER JUJUの納涼夏祭り」を開催した。
自身のルーツがJAZZであり、JAZZアルバムとしてオリコン史上初のTOP5入りをはたした『DELICIOUS』シリーズもリリースしてきたJUJUのライフワークとも言えるライヴで、2011年より毎年欠かすことなく開催されている。
「JUJU JAZZ LIVE 2023 SOMETHING DELICIOUS for a HOT SUMMER JUJUの納涼夏祭り」の様子(※提供写真) 画像 2/5
石成正人(Musical Director, Guitar)、草間信一(Piano)、SOKUSAI(Bass)、天倉正敬(Drums)、大島俊一(Sax, Flute, Keyboard)という盤石なミュージシャンの演奏が始まると、颯爽とJUJUが登場。Ella Jane Fitzgeraldなど様々なシンガーにカヴァーされてきたスタンダードナンバー「Alone Together」でライヴはスタート。 軽やかな演奏とヴォーカルはどこか涼しげで、タイトル通り『納涼』にふさわしいオープニングとなった。2曲目はPeggy Leeのカヴァーバージョンでも知られる「Fever」。印象的なウッドベースと、体が熱を帯びる恋の物語をささやくように歌うJUJUのヴォーカルで、ブルーノート独特の空気がただよう。
「私自身大好きな場所で、美味しいものが沢山あるブルーノートで、私たちもDELICIOUSな時間をお届けします。皆さんと一緒に、忘れられない夏の思い出にできたらと思います。」と想いを語った後は、うねるベースとサックスがハッピーな「Cheek to Cheek」、鍵盤のフレーズが楽しげに踊る「Give Him The Ooh-la-la」で会場を一気に盛り上げる。『DELICIOUS』にも収録されている「Ev'ry Time We Say Goodbye」では、大島俊一のSaxソロと、語りかけるように歌うJUJUのヴォーカルに、会場全体が聴き惚れた。
「JUJU JAZZ LIVE 2023 SOMETHING DELICIOUS for a HOT SUMMER JUJUの納涼夏祭り」の様子(※提供写真) 画像 3/5
Sarah Vaughanがフロリダの南の島を歌った「Key Largo」と、フルートの音色が南の島の気だるい風を想起させる名曲「Slow Hot Wind」、うだるような暑さの近頃にぴったりな、大人の夏の物語を2曲じっくり聴かせた後は、JUJUオリジナル曲のメドレーへ。この日限りのJAZZアレンジで新鮮に生まれ変わった「この夜を止めてよ」「ラストシーン」「いいわけ」「奇跡を望むなら...」「37°C」の5曲で盛り上げた。
「JUJU JAZZ LIVE 2023 SOMETHING DELICIOUS for a HOT SUMMER JUJUの納涼夏祭り」の様子(※提供写真) 画像 4/5
自身も大好きな曲であるというMichael Jackson 「I Can’t Help It」ではミュージシャンのソロパートで会場を沸かせ、90年代のクラブ・ヒット曲「Gypsy Woman」へ。原曲とは一味違った、情熱的に吹き荒れるSaxとピアノが重なるイントロ、どんな曲もJAZZにしてしまうJUJUのヴォーカル表現力が一層際立ち、この日一番の熱狂を見せて本編は終了。アンコールでスタンダードナンバー「Summertime」を情感たっぷりに歌い上げ、JUJUの2023年のJAZZ LIVEは幕を閉じた。
「JUJU JAZZ LIVE 2023 SOMETHING DELICIOUS for a HOT SUMMER JUJUの納涼夏祭り」の様子(※提供写真) 画像 5/5
現在開催中の全国ツアー「スナックJUJU 2023」での昭和歌謡カヴァーも話題を呼んでいるJUJU。昭和歌謡からJAZZまで、幅広いジャンルをオリジナリティと表現力をもって、物語として歌い届ける唯一無二のシンガーといっていいだろう。
【公演概要】
TITLE:JUJU JAZZ LIVE 2023 SOMETHING DELICIOUS for a HOT SUMMER JUJUの納涼夏祭り
PLACE:ブルーノート東京
DATE:8/3(木)、8/7(月)、8/8(火)、8/9(水) ※各日1st、2ndの2公演
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/juju/