昨年7月に29年ぶりの再結成を果たし、デビュー35周年を迎える今年8月末までの期間限定で活動してきた男闘呼組が、東京・日本武道館にて、『LAST FOREVER』と冠した武道館ラストライヴを、8月16日(水)、17日(木)、24日(木)、25日(金)の4日間開催。
計48,000人を動員し、ファンを大熱狂させた。
ファイナルとなった8月25日(金)は、「TIME ZONE」でライヴがスタート。
1曲目から最高潮の盛り上がりを見せる会場を「行くぞ、武道館!」と高橋和也(Vo&Ba)が煽り、「CROSS TO YOU」、「DON'T SLEEP」と序盤から代表曲が続くと、一音一音を噛みしめるように4人が丁寧に力強く歌とサウンドを紡いでいく。
MCでは、「ついに!『LAST FOREVER』ラストです!!今日も満員のお客さんありがとう」と感謝の言葉を告げる高橋に拍手と歓声が起きる客席を見て、感慨深そうな笑みを浮かべた4人。
「最後、一緒に燃え尽きよう!今日はたっぷり愛してやるぜ」と告げ、グルーヴィーなビートで始まった曲は「PARTY」。
成田昭次(Vo&Gt)のエッジィなギターで始まった「YO-YO」では、「男闘呼組とひとつになろう!」とコール&レスポンスで湧かすと、ショルキーを背負った前田耕陽(Vo&Keyがリードボーカルを務める「REIKO」、岡本健一(Vo&Gt)が力強く色気あるボーカルと哀愁のギターサウンドで魅せた「KIDS」と続き、それぞれが強烈な個性を放つ、男闘呼組の多面的な魅力を魅せた4人。
ライヴ中盤は、「昨日は俺たちのデビュー映画『ロックよ、静かに流れよ』の長崎俊一監督が駆けつけてくれて。
大人になった男闘呼組にむせび泣いてました」という高橋のMCから「ロックよ、静かに流れよ」、「ルート・17」、「ROLLIN'IN THE DARK」と映画にちなんだ曲を披露。
さらにバラード曲「LONELY…」、「不良」と続くと、大人になった男闘呼組が、友情や反骨心をテーマとした楽曲をたっぷり気持ちを込めて歌う姿にグッときてしまう。
ライヴ終盤、火柱の上がる中で激しい演奏を魅せた「Burn it」、炎の限り闘う俺を見守ってくれと歌う「翼なき疾走」で熱いステージを見せた4人。
「最後の「DAYBREAK」、みんな一緒に歌ってくれ!」と、本編ラストとなる「DAYBREAK」が始まると、会場中から手拍ら手拍子とともに歌声が起きる。
1988年8月24日発売、35年と1日前に発売されたこの曲。
現在の男闘呼組による力強く説得力のある演奏に乗せた、<俺たちの夜が明ける>と歌う成在の男闘呼組による力強く説得力のある演奏に乗せた、<俺たちの夜が明ける>と歌う成田の歌声が新しい始まりへの期待や希望を感じさせてくれた。
鳴り止まないアンコールに、スーツ姿でステージに登場した4人。
<遥か光の道がそうさ俺たちのクライマックス>と歌う「STAND OUT」で始まったアンコールは、『忘れないでくれ』『愛してる』といったファンへのメッセージを込めた「Midnight Train」と続き、「終わらない魂」へ。
「男闘呼組。35年の幕を閉じる時がやってきました。
35年間、僕は男闘呼組のこと、そして応援してくれたみんなのことを一瞬たりとも忘れたことは無かったです」
「終わらない魂」の曲中、男闘呼組の活動終了を改めて宣言し、感謝の言葉を告げる高橋に、客席から温かい拍手とすすり泣く声が聞こえる。
さらに「今日明日、これで男闘呼組の活動の全てが終わります。
でも、いまこの瞬間のことをずっと胸に刻み込んでいこうと思ってます。
俺たちのこの姿を最後まで見守っていて下さい」とメッセージを送ると、マイクをメンバーへと渡す。
「男闘呼組が再結成した1年、日本全国のライヴ会場にはみなさんの幸せな空気がいつも流れてました」と語った岡本は、「男闘呼組は35年の歴史の幕を閉じますが。
ライヴ会場のたくさんの愛に溢れたエネルギーがこの先、世界に幸せをもたしていくことを願っています。
みなさんの存在は愛に溢れています。
引き続き、健康第一で」とファンに伝える。
「1993年に活動を停止してから、僕が一番(男闘呼組から)距離が遠かったかも知れないんですが」と話し、「今日が男闘呼組の『LAST FOREVER』ファイナルなんですけど、本当に長い時間でした」と声を詰まらせた成田は、「35年もの長い間待ったにも関わらず、こんなにたくさん、こんなに愛おしい、こんなに素敵なファンのみなさんに再会出来たことこの4人の出会いがあったからこそ、再会があったからこそ。
このメンバーに出会えたことに感謝します」とファンやメンバーへの感謝の言葉を告げる。
「35周年を迎えたんですけど、実際に活動してたのは5年です」と笑わせた前田は、「30年ぶりにライヴをやるって全国を回ったら、たくさんの人たちに温かく迎えてもらって」と涙を浮かべ、「みなさんとの30年間の空白を埋めることが出来たでしょうか?」の質問に、ファンが温かい拍手で応える。
「男闘呼組は今日と明日で終わりますが、会場に足を運んでくれたみなさんとの絆はすごい強いものだと感じました。
絆をさらに強いものにするために、最後にみんなで歌いましょう!」
と呼びかけ、「終わらない魂」に会場中が手を振り♪LaLaLaの合唱を合わせる姿は美しく感動的だった。
アンコール後も鳴り止まない手拍子と歓声に、ふたたびステージに登場した4人。
「最後に永遠の愛の歌を捧げます」と曲紹介をして、アコースティックセットで4人だけで演奏したダブルアンコールは「FOREVER」。
確認し合うように目線を合わせながら、心を込めた歌と演奏を一人ひとりのファンに届けると、「We are?」「男闘呼組!」のコール&レスポンスでライヴが終演。
名残惜しそうに会場中に笑顔で手を振り、肩を組んだままステージを去った4人。
エンディング映像で流れた「パズル」に会場中の大合唱が起き、会場に愛と幸福感が満ち溢れる中、『LAST FOREVER』が幕を閉じた。
男闘呼組としての本当のラストステージとなる、『THE LAST LIVE ENCORE』は、2023年8月26日(土)東京・日比谷野外大音楽堂にて開催。
配信チケットや全国イオンシネマにて行われるライヴ・ビューイングについての詳細は、公式HPをチェックして欲しい。