10月8日、音楽イベント「SAMURAI SONIC vol.5」(サムライソニック)が、幕張メッセにて開催されている。このイベントにTHE BAWDIESが出演した。当記事では、THE BAWDIESのライブレポートをお届けする。
THE BAWDIES<SAMURAI SONIC vol.5>(※提供写真) 画像 2/2
THE BAWDIESの奏でるロックンロールは、誰しもを笑顔にしてゆく魔法のようだ。
学生時代からの同級生であるROY(Vo,B)、TAXMAN(G,Vo)、JIM(G) 、MARCY(Dr)によるロックンロールバンドが、THE BAWDIES。
「HOT DOG召し上がれ」の言葉を合図に飛び出したのが、身体をウキウキに揺らす50'Sなロックンロールの衝動も含んだ『HOT DOG』。THE BAWDIESの奏でる気分をハイへ導くロックンロールに乗せて、ブギウギ気分で盛り上がれ。彼らの演奏にあわせ、フロア中の人たちが両手を高く掲げてクラップをすれば、右手を高く振り上げる。さぁ、ゴキゲンなロックンロールショーの始まりだ。
ヴォーカル&ベースのROYの合図をきっかけに、場内中の人たちが『YOU GOTTA DANCE』に乗せて高く飛び跳ねだす。身体を揺らしたい‥ではなく、身体が勝手に騒ぎだす。攻撃的なダンスナンバーだ。でも、これくらい激しい衝撃を与えてくれたほうが、気持ちがどんどんハイになれて楽しいよ。
THE BAWDIES流のダンスロックは止まらない。『LET'S GO BACK』でも、ザクザクとしたガレージ系のロックンロール・サウンドに乗せ、フロア中の人たちをFEVERさせる。高ぶる衝動のままに歌声と演奏をぶつけるメンバーたち。この祭り、じっとなどしてられない。終盤には、メンバーらと一緒に歌う場面も登場。この一体感が、とにかく気持ちいい。
メンバーらのハーモニーも心地よい。THE BAWDIESは、この会場を常夏のビーチに塗りかえるように『RIDE TOUGH!』を通し、サーフなロックンロールナンバーを演奏。彼らは現代に甦ったビーチボーイズ??それともビートルズ??ロックンロールの初期衝動を覚える楽しさが、目の前に広がっていた。
ズンドコしたビートに乗せてこの空間を祭り囃子で染め上げてしまおうと、THE BAWDIESは『KICKS!』をブースト。フロア中の人たちが無邪気にはしゃぐ姿が、とても眩しい。身体が勝手に踊りだす。だけど、それがここにいるうえでの正解だ。
最新ナンバーの『GIMME GIMME』の登場だ。パワフルなダンスビート/ロックンロールナンバーが、シャキシャキッとしたギターの音に乗せて身体へ襲いかかる。「GIMME GIMME GIMME GIMME」の歌声に乗せて、自由きままに踊りまくろうか。場内でも、熱いロックンロールの衝撃に刺激を受けた大勢の人たちが、大きく腕を振り上げ、満面の笑顔ではしゃいでいた。THE BAWDIESの奏でるロックンロールは、誰しもを笑顔にしてゆく魔法のようだ。
早くもライブは後半戦へ。怒濤の如くと言う言葉が相応しいだろうか、強烈なロックンロールナンバーが雪崩のように全身へ降り注ぐ。THE BAWDIESは『IT'S TOO LATE』に乗せ、この楽しさに乗り遅れるなと熱い刺激をぶつけてきた。間奏では、ギターのJIMが花道に出て、観客たちへぶ厚い音の衝撃を突きつける。さぁ、もっともっと身体を揺らしながら、イクところまでイッてしまえ!!!!最後に響かせた、ROYのロングトーンも胸に熱いぜ!!!!
MARCYの躍動するドラムビートをきっかけに、楽曲は超絶に速度を上げた『T.Y.I.A.』へ。メンバーらにあわせ、場内中の人たちも「T.Y.I.A.」と声を張り上げ、腕を振りまわす。一体化した最高にHOTなロックンロールナンバーだ。何度も何度も、『T.Y.I.A.』と叫びながら一緒にアガってゆく。なんてクールでイカしたバトルを描き出すライブだ。
最後に、THE BAWDIES流のクールなロックンロールナンバー『JUST BE COOL』をブースト。観客たちを打ち上げ花火の花火に見立てた彼らは、ROYの声を合図に、何度も高く高く飛び跳ねさせる。熱く沸き立ったロックンロールの衝撃は、身体の動きをけっして止めることはない。限界さえ超える勢いで共にはしゃぎあう。それこそが、THE BAWDIESらしいパーティーなロックンロールだ。
(文:長澤智典)
【SAMURAI SONIC vol.5】
「SAMURAI SONIC」は『打ち鳴らせ、魂動(こどう)』をコンセプトに、2021年11月に東京・立川ステージガーデンにて初めて開催され、今回で5度目の開催となる。
出演アーティストはTHE BAWDIES、miwa、Q.I.S.、Wienners、雨のパレード、瑛人、感覚ピエロ、-真天地開闢集団-ジグザグ、鈴木鈴木、DJダイノジ(公認アンバサダー)。