2003年に立ち上げ、日本を代表する野外音楽フェスとして盛り上げを見せていた氣志團主催の野外音楽フェス「氣志團万博」。20周年を迎えるなかで発表された今年の開催見送りにめげず実現したのが、一夜限りのスピンオフイベント「One Night Festival ～天挑五歌仙大演會～」だ。10月9日(月・祝) に東京・有明アリーナで開催されたこのイベントより、ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」のライブステージをお届けする。

ゴールデンボンバー〈One Night Festival ～天挑五歌仙大演會～〉(撮影：上山陽介）  画像 2/5

オープニングSEは「ゴールデンボンバー始まるよ！」からスタート。暗転と手拍子でステージに現れたのは鬼龍院翔（Vo-karu）、喜矢武豊（Gita-。）、歌広場淳（Be-su。）、樽美酒研二（Doramu。）と、メンバー全員が揃った。4人での活動を再開し、歌広場がシャバに帰ってきた待望の帰還となるステージだけに、待ち望んでいたファンも多いであろう今回のイベント。「（氣志團万博では）脱ぐイメージがついちゃったよね」と過去の全裸パフォーマンスを懐かしみながら流れ出した「Hey Yo！」を熱唱し、タオルをブンブン回して右へ左へと駆け抜けた。

「はーいどうもー！ゴールデンボンバーです！天挑五歌仙大演會（てんちゅうごかせんだいえんかい）って読むんですって？」鬼龍院翔のハイテンショントークに場内から聞こえてくるのは笑い声。「この花道は女々しくてで行くから！あ、言っちゃった！」など、相変わらずのボケとツッコミの健在に、オーディエンスも遠慮なしに笑い出す。超ときめき♡宣伝部からの年齢ブチ上がり感を意識していることをほのめかしつつ、お決まりのメンバー紹介では、喜矢武豊と樽美酒研二が尊敬してやまないというHYDEを目標に、ビッグな男となるためにタトゥーを入れたと報告。「カッコいいタトゥーを入れればHYDEさんになれる！」と一方通行な自論を語った。

ゴールデンボンバー〈One Night Festival ～天挑五歌仙大演會～〉(撮影：上山陽介）  画像 3/5

そんなメンバーを横目で見ながら「PAさん次の曲を流してください！」と鬼龍院翔。「抱きしめてシュヴァルツ」が流れ出し、カラフルに輝くペンライトがステージを華やかに染めていく……と思いきや、ここで斜め上のブチかましを仕掛けてくるのがゴールデンボンバー。HYDE風のコスプレをした喜矢武豊と樽美酒研二が見せつけたのは、体に描かれたビックカメラと車買取BIG（ビッグモーターのロゴ）のタトゥー。コスプレ＆タトゥーの丸かぶりに怒り心頭の2人がステージ上で乱闘状態にもつれこむと、手作り（？）されたタイヤやカメラで殴り合いに。HYDE風の格好をした2人が絶妙に時事ネタを絡めながらハチャメチャにしていく姿を見て、オーディエンスも笑うしかない様子。段ボールの中古車でメンバーに体当たりしていくシーンでは「ビッグモーター、そこまでやってないからね！」と鬼龍院翔が見事にツッコミを入れていた。

ゴールデンボンバー〈One Night Festival ～天挑五歌仙大演會～〉(撮影：上山陽介）  画像 4/5

続く「Yeah!めっちゃストレス」「かまってちょうだい///」では、メロディに合わせてメンバー同士が手を繋ぎながらクルクルまわったり、下手上手とメンバー全員があっちこっちステージを駆け巡るなど、歌って踊って飛んで跳ねてと大騒ぎ状態となった。

ラストを飾る「女々しくて」は、全身全霊のパフォーマンスでオーディエンスと一緒に大合唱。喜矢武豊と樽美酒研二の2人は、最後までHYDE風のカツラを外さないところが実に彼ららしい。黄色のポンポンを持ってステージ先端で全員が集合すれば、自由奔放にやりたい放題。上半身を脱ぎはじめた樽美酒研二に至っては、鍛えられた筋肉に描かれている中古車BIGのタトゥーを見せながら踊る姿が印象的だった。すべての楽曲を歌い終え、ステージから去る間際に「HYDEさん、すみませんでしたー！」ときっちり謝るところが、愛され続ける理由なのかもしれない。

ゴールデンボンバー〈One Night Festival ～天挑五歌仙大演會～〉(撮影：上山陽介）  画像 5/5

M1.Hey Yo！
M2.抱きしめてシュヴァルツ
M3.Yeah!めっちゃストレス
M4. かまってちょうだい///
M5.女々しくて