今年の夏、流行りのファッションであるオフショルダーを、モノクロのコーディネートで揃えたSILENT SIREN。ストライプの柄がより一層スタイルの良さを際立たせている。
頭の高い位置でサクッと束ねた夏らしいポニーテールとお団子ヘアーが軽やかな印象だ。華やかな4人が立つのは室内ステージであるRAINBOW STAGE。ポップな色と形の照明が特徴的なステージだ。
1曲目はガールズロック感がSILENT SIRENらしい『フジヤマディスコ』。ボーカルを担当するすぅは、間奏で「サマソニみんないけんのかよっ!」と会場に短く投げかけ、それに答えるように会場からは歓声が起こった。
続けて、『八月の夜』を披露。アップテンポな曲でありながら、夏の切なさを感じさせるメロディが印象的だ。ベースを担当するあいにゃんと、ギターをかき鳴らす すぅが背中合わせになりセッションするシーンもあり、本格的なバンドであることを印象付けた。
©SUMMER SONIC All Rights Reserved 画像 2/3
SILENT SIRENは、SUMMER SONICへの出演は2回目で、東京会場への出演は初めてとのことだ。場面が変わったかのように、すぅを中心とし、左右に あいにゃんと並びキーボード担当の ゆかるんがDJプレイを披露し、リズムをとった。そして曲中で人気お笑い芸人のネタを使って「サマソニ、楽しみたくない?」と会場を盛り上げた。
「両手を縦に動かして踊っていくぞー!」
ゆかるんの掛け声で始まった『DanceMusiQ』。少し長めの間奏では、ゆかるんがキーボードから離れ、ダンスソロを披露。ドラムを担当する ひなんちゅのドラムの技術の高さが際立つ楽曲に仕上がっている。すぅは、曲が終わるとハニカミながら「センキュ♡」と短く言葉を飛ばした。
4曲目『Kaleidoscope』は、パンチのあるバンドサウンドと切ない歌詞が魅力的だった。ひなんちゅの渾身のドラム演奏は、長いストレートの髪が乱れるほどの激しさで、こめかみを流れる汗から力強い演奏なのが分かる。
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「みんなと一緒に踊りたい曲がありますー!OK(のサイン)とOKをくっつけて、さくらんぼのポーズ!」ゆかるんが振り付けの説明をした。片手ずつ頭の上でくっつける仕草で「チェリチェリ」、左右に弾けるように指を離して「ボム」という動き出そうだ。会場はメンバーを見ながら練習をし、早速、人気曲『チェリボム』に臨んだ。
ラストの曲は、フェスで盛り上がること間違いなしの楽曲『ぐるぐるワンダーランド』だ。ゆかるんは「持ってるタオル、ぐるぐる回してくれますか?」と、会場へ一言。すると、SUMMER SONIC出演アーティストのマフラータオルが入り混じったタオルの渦ができた。
最後に、「SILENT SIRENもSUMMER SONICのアーティストの一員になれて、めちゃめちゃ嬉しいです。」と、すぅは素直な気持ちを会場へ届けた。
(取材/文:村松美紀)
SUMMER SONIC2017 RAINBOW STAGE
SILENT SIREN
M1:フジヤマディスコ
M2:八月の夜
M3:DanceMusiQ
M4:Kaleidoscope
M5:チェリボム
M6:ぐるぐるワンダーランド