2023.10.13 公開
【ライブレポート】LUNA SEA伝説の2大アルバム『MOTHER』『STYLE』が28年の時を越え現代へとよみがえる!「LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023」が開催!

『LUNA SEA DUAL AREANA TOUR 2023 UN ENDING STYLE』 photo by:田辺佳子 上溝恭香 清水義史  画像 1/8


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2023年10月7日、「LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023」が幕を開けた。
LUNA SEAの2大アルバム『MOTHER』と『STYLE』を引っ提げたツアーを各会場2daysに渡り全国5都市で現代に再現する、SLAVE(LUNA SEAのファンの呼称)にとっては夢のようなアリーナツアーだ。

初日と2日目の会場は、2023年9月29日に開業した世界最大級の音楽アリーナ・Kアリーナ横浜
メンバーの出身地である神奈川県での開催とあって、LUNA SEAの歴史を辿っているような感慨深いものがある。

会場が暗転するとステージ上のスクリーンにモノクロの月(LUNA)が映し出され、虹色のレーザーが会場を包み込む。
1995年の『MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE』初日のライヴと同じ「LOVELESS」からの始まりだ。
幾度となくライヴのオープニングを飾ってきた楽曲だが、今ツアーのスタートに最も相応しく当時の記憶がよみがえっていく。
SUGIZOのトリプルネックギターとINORANのアコースティックギターが静かに奏でられ、Jのベースと真矢のドラムの圧倒的な存在感、そしてRYUICHIの伸びやかな歌声が重なる。

【ライブレポート】LUNA SEA伝説の2大アルバム『MOTHER』『STYLE』が28年の時を越え現代へとよみがえる!「LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023」が開催!『LUNA SEA DUAL AREANA TOUR 2023 UN ENDING STYLE』 photo by:田辺佳子 上溝恭香 清水義史  画像 2/8

爆発の特効から疾走感溢れるナンバー「TIME IS DEAD」では、LUNACY時代のロゴを彷彿とさせる「TIME IS DEAD! WORD IS DEAD!」の文字が映し出され、狂気に満ちていた。

「MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATEへようこそ!お前ら会いたかったぜー!アリーナ、飛ばしていこうかー!JESUS!」と、RYUICHIの煽りで「JESUS」「IMITATION」が続き、会場のボルテージも上がっていく。

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赤いライトに照らされ、ベースの重低音が響く「FACE TO FACE」から、RYUICHIの「愛するお前たちと熱い想いを掲げられるよう、次の曲にいきたいと思います!CIVILIZE!」という掛け声で、メロディアスな中にダークなサウンドが共存する「CIVILIZE」と、「MOTHER」の世界観へ惹き込まれる。

トリプルネックギターに持ち替えたSUGIZOのギターソロから始まる「GENESIS OF MIND〜夢の彼方へ〜」では、哀愁漂うINORANの美しいアコースティックギターの音色と楽曲の壮大さ、そしてRYUICHIの圧巻の表現力で会場を魅了した。


休憩を挟み、ガラス音や雷音・笑い声等が流れる中、真矢がステージに登場。
フロアタムやスネアを中心に、激しいドラムソロが会場に響く。
真矢ー!」と叫ぶSLAVEに、「横浜ー!もっとこいやー!」と煽りつつ、「この後、RYUICHIさん、SUGIZOさん、INORANさん、Jさん、真矢さんが舞台に立っ…あっ俺いたわ!」とおどける場面も。
「今日はさ、俺たちの忘れられない日にしようぜ!お前ら最高にカッコ良いぜー!」と真矢が叫びドラムの演奏に合わせメンバーが登場し、「FATE」へ。

「28年ぶりだって。MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE。やっぱり最高だよね。俺たちは常に前にも上にも、もっと深いところにも、いつも広がっていっているんだよね。また新しいものをビシビシ感じているこの瞬間、最高じゃない?そして、初めて立ったKアリーナ横浜最高ー!お前らと共に、もう少し時間を巻き戻したいと思います。」と語ると、ノイズ音が入ったボーカルが流れ「AURORA」が演奏される。
続く「IN FUTURE」「BLUE TRANSPARENCY」では、中央のスクリーンに昔のライブ映像が映し出され、観客から歓声が上がる。
過去に思いを馳せながら、SLAVEたちはヘドバンや手拳など思い思いに暴れていた。

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「こうして5人で、地元神奈川の新しい美しいKアリーナ横浜に立てて本当に嬉しく思います。この33年?34年?いろいろあったけど、お前らと共にシーンを作ってきたじゃん!これからも盛り上がっていこうぜ!Kアリーナ横浜、飛ばしていこうかー!ラストー!ROSIER!」と叫び、キラーチューンの「ROSIER」で会場の熱気は最高潮に。
過去の映像と現在の映像が交互に映し出され、Jが「行くぞー!Kアリーナ!」と煽り、RYUICHISUGIZOが向かい合って歌唱と演奏を繰り広げる。

「Kアリーナ、お前ら全員で飛ばしていくぞー!」とバスドラが響き渡り、スクリーンが真っ赤に染まる。
「どうもありがとうー!」とステージを後にするメンバー。


アンコールでは、「今まさに最終のレコーディング作業中なんで。たぶん驚いてもらえる、良い意味でね。うわー!きてる!って思ってもらえるアルバムになると思います。」と、RYUICHIがSLAVEの期待を煽る。

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メンバー紹介では、
真矢「今回のツアー年末までみんなで愛し合って、どっちが最高にイカしているか勝負しようぜ!そんなツアーにしたいです!よろしくね!」
J「今日初日!最高のツアーにしようぜー!」
とツアーの意気込みを一言ずつ述べる。
INORANは「一言お願いします!」とRYUICHIに言われ耳打ちをし、「みんな愛してるって!」と代わりにRYUICHIが答えた。
SUGIZO「Kアリーナ最高だね!素晴らしいツアーの初日を迎えられて最高に幸せです!過去が現在に甦って、最高な形で一緒に未来を迎えましょう。みんな、最高に…愛してるぜー!」と「愛してるぜー!」の部分だけマイクを通さず生の声で会場に想いを届けた。

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「オンボーカル、不死鳥RYUICHI!」とSUGIZOに紹介され、RYUICHIが「ここから始まったんだな!今日から!この瞬間から!MOTHERもすごいけど、明日もやばいよみんな!楽しみにしててくれよ!このツアー、インディーズそしてメジャーの中心を支えてくれた2枚のアルバム。もう一度みんなと運命を共にしたいんだよね。どう?みんな!やってくれるかー!」と叫ぶ。
「そして、ここで今日はみんなにサプライズがあります。今夜ね、ここからはラストまで写真を撮って良いの。これからみんなが撮ったカッコ良いなと思う作品を、ぜひいろんなところに知らしめて、LUNA SEAの嵐を起こしてほしいんですけどいかがでしょうかー!今日来れなかったファンもいるからさ、期待してるよ!盛り上がっていこうぜ!飛ばして行こうかー!」と、サプライズで観客を沸かせ、「TRUE BLUE」で会場が青く包まれる。
軽快なサウンドの「BELIEVE」、そしてライヴの定番曲「WISH」では銀テープが舞い、感動的な瞬間を演出。


ダブルアンコールでは、メンバー全員が白い衣装でステージに現れる。
「本当にみんな最高です。どうもありがとう。アリーナツアー初日、本当にラストになっちゃいました。今日集まってくれた一人一人全員に、この曲を贈りたいと思います。」と、ラストにアルバムの表題曲である「MOTHER」を披露。
暗転した会場にミラーボールが煌めき、アコースティックギターやSUGIZOのヴァイオリンの旋律を纏ったバンドサウンドを、RYUICHIがしっとりと歌い上げた。

Kアリーナ横浜、本当に最高の夜だった!みんな本当にありがとう!MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE、そしてUN ENDING STYLE。この時間が共に育んだ2枚のアルバム、そして2つの偉大なツアーをさらに共に盛り上げていきましょう!」と叫び、翌日のライヴ『UN ENDING STYLE』に向けた「Have you found your STYLE」というメッセージがスクリーンに表れ、初日のライヴは幕を閉じた。

28年という時を経て、各々のプレイヤーとしてのテクニックのスキルアップはもちろん、ファンとともに成長し作り上げてきた景色がKアリーナ横浜に広がっていた。

さらなる進化を遂げたLUNA SEAの全国ツアーが始まり、2023年11月29日には『MOTHER』と『STYLE』の2タイトルセルフカバーアルバムのリリースが決定している。
年末まで突き進んでいく彼らに、今後も目が離せない。

(取材・文/大久保瑛美)

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