RockCorpsのマフラータオルを広げてステージに登場したmiwa。それに応えるように観客もタオルを頭の上に掲げた。
「みなさんタオル回して盛り上がっていきましょう!」
明るく活発な楽曲『君に出会えたから』でmiwaのステージは始まった。ギターを弾きながら、リズムに合わせて左右に細かくジャンプを繰り返す姿はとびきりキュートだ。黒いシフォン生地に白い水玉模様が、空気を含んで軽やかなトップスに、ジャンプで揺れるサラサラロングヘアーがどこまでも爽やかな印象を受ける。
「めっちゃみんなはじめましてー!次の曲、『ストレスフリー』!」元気いっぱいにコールした。ギターを置いて、元気にステージを駆け回る。続けて『chAngE』に移ると、力強い歌い出しで空気は一変、急に激しいバンドサウンドが鳴り響き、ロックな一面を見せた。それに合わせて、光に照らされて壁に映る観客たちが持つタオルの影がテンポよく動く。
Miwaはモデルや俳優としても活躍しているが、坂口健太郎と出演した映画の挿入歌『アイオクリ』では、andropのボーカル・内澤崇仁が登場し、セッションを行った。内澤とのコラボについて「めっちゃスペシャルじゃない?」と嬉しさを露わにした。
「はじめましてどうもー。」と内澤は会場に挨拶し、「さっき出てたよ~。笑」とmiwaがツッコみ、和気藹々とした雰囲気を作り出した。曲を一緒に作りレコーディングしてから、名古屋で一回だけ披露したことがあるそうだ。その時にことについて、内澤は「坂口健太郎くんだと思われて、いい思いをしました。」とコメントし、会場の笑いを誘った。
miwaは内澤とのセッションについて、「映画のように”アイをオクリ合いたい”ですね。」と会場へたっぷりの愛を含んで、笑顔とともに言葉を届けた。RockCorpsの合言葉「Give,Get Given」の意味を咀嚼しながら、内澤は「アイオクリはこの場所にぴったりだなと思いました。」とコメントした。2人はギターを持ち、ステージ中央で突き抜けるmiwaの歌声と、その横に曲を支えるようにたたずむ内藤の優しい歌声に、会場はうっとりと聴き入った。
最後の曲は『ヒカリヘ』。右手をぐっと握り締めてリズムをとり、力を込めて熱唱した。
ギターで最後の一音まで指先を追うように鳴らし終えると目線を会場に移すと、盛大な拍手で会場は包まれた。
( 取材/文:村松美紀 写真:安藤龍之介)
「RockCorps supported by JT 2017」 “Celebration”
miwa セットリスト
M1:君に出会えたから
M2:ストレスフリー
M3:chAngE
M4:アイオクリ
M5:ヒカリヘ