4人組ガールズ・グループ AMEFURASSHI(アメフラッシ)が、
3月15日(金)、東京・EX THEATER
ROPPONGIでワンマンライブを開催した。
今年初となるワンマンライブのタイトルは『FLWRS』。
昨年夏の新宿 ReNYでの『梅雨祭 2023』、
そして、年末の品川ステラボールでの『Bad Girls Story』を
ソールドアウトさせた勢いのまま、
満を持して挑んだ本公演でもソールドアウトを達成。
昨年のSNSでの動画のバズ効果もあり、着実にファン層を拡大させて、
今回のEX THEATER ROPPONGIのステージに立った形だ。
ここでは、AMEFURASSHIの新章の始まりを感じさせた
ワンマンライブ『FLWRS』の模様をレポートする。
今回のワンマンライブ『FLWRS』は、
四季を彩る花が重要なキーワードとなっており、
季節ごとの4ブロックに分かれた構成となっていた。
まず、オープニングの季節は「冬」。
花が咲く映像が映し出さ
れる中、opening SEに乗って、
コートを羽織ったメンバーがステージ後方の台上に登場。
4人のシルエットが映し出されると、会場からは大きな歓声が上がる。
そして、モニターの映像が、花から廃工場へと切り替わり、
1曲目は『SPIN』でスタート。
MUSIC VIDEOの世界観を再現すると、
吹雪の映像が流れる中、クールなダンスナンバー
『SENSITIVE』、『Love is love』へと続く。
さらに、鈴木萌花がソロ曲『Snow Drop』を披露し、
他の3人がダンサーとして、鈴木のパフォーマンスを盛り上げる。
そして、レーザーに煽られながら、クラップで盛り上がる
『DROP DROP』で、「冬」ブロックは終了。
続いて、モニター映像が桜吹雪に切り替わり、
季節は「春」へ。小島のソロでのダンスパートを挟み、
コートを脱いで衣装チェンジした4人は、『メタモルフォーズ』、
『グラデーション』と、春の到来を感じさせるような
明るくポジティブなメッセージソングで、客席を盛り上げてゆく。
特に、『メタモルフォーズ』の間奏部分でのジャンプで、
会場中のペンライトが縦に大きく揺れる景色は圧巻だった。
そして、「ダラディギドンドン!」というコールと
フリがおなじみの『Magic of love』、『Batabata Morning』
とライブの定番曲が続くと、初期の人気曲
『バカップルになりたい!』へ。
4人それぞれがバッグを持って、台上で踊る振り付けと
パフォーマンスが印象的だった。
ここ最近のクールな楽曲が並ぶセットリストの中に、
突然組み込まれたキュートな初期曲は大きなアクセントに。
これもワンマンライブならではの演出だろう。
リリースから時を経て、大人になったメンバーが歌う
『バカップルになりたい!』は、「春」ブロックの中でも
ひと際大きな声援が上がり、存在感を示していた。
そして、青い照明と雨の映像の中、
愛来がソロでR&Bナンバーの『Blue』を披露。
その歌唱力でファンを魅了したところで、再び4人が揃い、
『One More Time』、リアレンジして配信リリースされた
『差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?』へと続く。
この曲では、真っ直ぐな眼差しでステージ前方で歌う
4人の表情を温かく見守るファンの姿が印象的だった。
まさに、これからの季節にぴったりな、
新生活の始まりに背中を押してくれるような応援歌で
「春」ブロックを締め括った。
そして、会場に波の音が流れると、季節は「夏」に。
ラテン調のBGMに乗せて、メンバー4人はダンスしながら、
ブラウスを脱ぎ、カラフルなトップスの夏衣装へとチェンジ。
ヘッドセットマイクで『Blow
Your Mind』、『Fly Out』と夏フェス定番曲で盛り上げる。
さらに、最近カラオケにも入った人気曲『Tongue Twister』へ。
早口言葉のパートで、クラップとコールで盛り上がる一体感は
もうライブではおなじみの光景だ。
そして、畳みかけるように、
昨年の『梅雨祭』で初披露した『ALIVE』へと続く。
レーザーが客席を煽る中、団扇を使ったパフォーマンスで盛り上げると、
会場は一気に常夏のお祭り気分に包まれる。
改めて、AMEFURASSHIは夏が似合うということを
感じさせてくれたブロックでもあった。
「夏」ブロックを一気に駆け抜けると、
『FLWRS』のキービジュアル撮影やリハーサル、オフショット
がモニターに映し出され、季節は秋へと移り変わってゆく。
ピンクがかったブラウンの大人っぽい花柄の衣装にチェンジした
「秋」ブロックでは、新曲『Secret』でスタート。
最近のワンマンライブでは、
毎回、新曲を初披露してきたので、今回も期待していた
ファンは多かったと思うが、二面性を表したというこの曲は、
途中でセリフが盛り込まれていたりするなど、
AMEFURASSHIの新境地とも言える新曲となっていた。
続いて、「まだまだ盛り上がっていくよー」と煽りながら、
人気曲『Drama』へ。おなじみのカニダンスのパートが来る度に、
客席からは歓声が上がる。そして、夕陽のような照明に照らされる中、
市川のソロでのダンスパートを経て、『雑踏の中で』へ。
さらに、台の上に4人が並び、『UNDER THE RAIN』
へと続く。モニターに映し出される夕日と歌詞をバックに
『UNDER THE RAIN』を力強く、凛々しく
歌う4人の立ち姿は、この日のハイライトのひとつだった
と言ってもいいだろう。そして、最後は、『FLWRS』を象徴するように、
様々な花が咲く映像が映し出される中
『ミクロコスモス・マクロコスモス』を披露。
ミディアムなナンバーを中心に構成された「秋」ブロックで、
『FLWRS』本編は終了した。
AMEFURASSHI (撮影:笹森健一) 画像 8/10
今回の『FLWRS』は、季節感を感じさせる衣装や映像、
4つのブロックで構成されたセットリストとなっていたが、
特に、パーティーチューンで盛り上げた「夏」ブロックと
エモーショナルな展開となった「秋」ブロックとの対比が印象的だった。
そして、実は、季節毎に会場内に異なるフレグランスが漂うという演出も。
例えば、春は桜の香り、秋は金木犀の香りといった具合だ。
メンバーが事前に「五感で楽しめるライブ」と語っていたのはこのことだった。
このように、今回は、AMEFURASSHIメンバーとチームのこだわりが、
細部にまで詰め込まれたワンマンライブだったと言ってもいいだろう。
そして、アンコールへと突入。4人が「秋」ブロックの衣装で再登場すると、
イントロでダンス指導をしながら、人気曲『MICHI』でスタート。
サビでの「バッテン・上・下・右・左」の振り付けは
ファンにはもうおなじみだ。
そして、ラスサビ前のお決まりの愛来のフェイクも決まり、
会場が一体感と多幸感に包まれると、『Lucky Number』へ。
この曲では、入場時の整理番号がラッキーナンバーとなって
おり、ラッキーパーソンがモニターに映し出されるというサプライズも。
ラッキーパーソンには、4人のサイン入りグッズがプレゼントされた。
すると、ここで、最初で最後のMCパートへ。
改めて、今回の『FLWRS』のコンセプトや演出の説明や
答え合わせを経て、夏と秋のワンマンライブに加えて、
詳細はまだ伏せられていたが、来年2月までのスケジュールが発表された。
さらに、今年9月のAMEFURASSHIオフィシャルファンクラブ設立
の発表と共に、ファンネームが「Colors」に決まったことも発表された。
そして、4人それぞれからの最後の挨拶へ。
愛来が「AMEFURASSHIでしか見られない景色を見せら
れるよう、これからも頑張っていきたい」と感謝の気持ちを伝え、
アンコールの最後に歌われた曲は、『Colors』。
昨年末のワンマンライブで初披露された、メンバー自身も作詞に参加した楽曲だ。
愛来、小島、鈴木と1人ずつ歌っていき、途中から、市川のラップが加わる。
曲の最後に、4人がステージ中央で寄り添うと、
「自分を信じて 歩き続ける yeah 君と君と君と君と生きていく」とユニゾンで歌い、
愛来の一言「ありがとう」で締め括った。
4人からのColorsへのメッセージに、Colors達もペンライトを左右に振って全力で応え、
最高の一体感を持って、ワンマンライブ『FLWRS』は幕を閉じた。
AMEFURASSHI (撮影:笹森健一) 画像 10/10
メンバー全員が20歳を超え、パフォーマンスや表現力でも成長した姿を見せ、
新たなAMEFURASSHIの始まりを感じさせるような
全25曲だったのではないだろうか。改めて、AMEFURASSHIのライブの魅力は、
音楽が鳴り続けているところだ。今回は特にMCパートはアンコールでの1か所のみ。
4つのブロックの合間や衣装チェンジの間もBGMが流れたり、
イントロがループしていたりするのが特徴的だった。
AMEFURASSHIのアーティストとしてのライブでの見せ方やこだわりがそこにはある。
今年もLucky Fes への出演が決定しているが、こうした姿勢は、
アイドルファンのみならず、フェス好きの音楽ファンや
ロックファンをも魅了している。
これから、さらに大きな会場への挑戦が続いてゆく
4 人の姿を是非ともライブで目撃して欲しい。