2007年に15歳でAKB483期⽣としてデビュー。2009年にチームBの初代キャプテンを務め、17年間のAKB48⼈⽣をチームBと共に歩んできた柏⽊由紀。2010年には派⽣ユニット「フレンチ・キス」を結成し、2013年にはソロ歌⼿デビュー。2015年リリースの39thシングル『GreenFlash』では⼩嶋陽菜とのWセンターとして初めてシングル表題曲のセンターを務めるなど、延べ52作で選抜メンバー⼊り。参加した「AKB48選抜総選挙」は全て9位以内にランクインし、2011年には3位、2015年には⾃⼰最⾼の2位に輝いた。2014年からは約1年間NMB48を兼任し、2015年から2019年まではNGT48を兼任。歴代最⻑のAKB48グループ在籍⽇数を誇り、常に最前線でグループ全体を牽引してきた彼⼥は、昨年10⽉に開催した武道館コンサートにて卒業を発表。3⽉13⽇(⽔)発売の⾃⾝の卒業シングル『カラコンウインク』で念願の初単独センターを飾った。
AKB48への愛に溢れ、その飾らない⼈柄とAKB48にかける情熱で誰からも愛された最年⻑レジェンドアイドル柏⽊由紀。そんな彼⼥の卒業コンサートを本⽇3⽉16⽇(⼟)神奈川県ぴあアリーナMMにて開催︕柏⽊が「17年間のAKB48⼈⽣が伝わるコンサートにしたい。みんなが好きなAKB48、みんなが⾒たい柏⽊由紀を詰め込みました︕︕」と⾃画⾃賛する本公演は、こだわりのセットリスト・演出・⾐装で、まさに彼⼥が駆け抜けてきたアイドル⼈⽣の全てが詰まった充実のコンサートとなった。また、柏⽊と共にAKB48を牽引してきた⼩嶋陽菜・⾼橋みなみ・峯岸みなみ・指原莉乃や、同期の3期⽣、初代チームBメンバー、ユニット「フレンチ・キス」のメンバーなど総勢15名のOGもサプライズで駆けつけ、柏⽊の晴れの⾨出となるステージに花を添えた。
超満員の会場がペンライトの光で真っ⾚に染まる中、⽩いドレスを⾝にまとった柏⽊がステージに登場。故郷・⿅児島県の桜島からタイトルが名付けられた⾃⾝のソロ曲『⽕⼭灰』でコンサートは幕開け︕ストリングス5名をバックに、夢を追いかけ上京した柏⽊の物語が詰まった同曲を⼤切に歌い上げると、早くも会場は感動的なムードに包まれた。後輩メンバーたちも登場すると、⾃⾝が選抜⼊りしたAKB48の代表曲『ポニーテールとシュシュ』『⾔い訳Maybe』『⼤声ダイヤモンド』、チームBの代表曲であり劇場公演でセンターを務めていた楽曲『シアターの⼥神』を⽴て続けに披露︕今度はチームBカラーの⻘⾊で会場が染まり、アイドルらしさ全開のパフォーマンスでオープニングを華やかに飾った。冒頭のMCで柏⽊は「ついに始まりました〜︕ドキドキと楽しみとワクワクといっぱい混ざってますが、今のAKB48のみんなとファンのみなさんと⼀緒に最⾼の思い出をつくりたいと思います︕最後まで全⼒で⾛り抜きたいと思いますー︕」と⼒強く宣⾔した。
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ステージが暗転し次のユニットパートに移るかと思いきや、⼀向に曲がかからず柏⽊が「い、⼀回やり直す︖みんな、⾒なかったことにしてー︕」と⼤急ぎで捌けていく⼀幕も。思わぬハプニングに会場からは爆笑が起きた。仕切り直したステージでは、平⽥侑希・⽔島美結・⼋⽊愛⽉ら研究⽣メンバー6名と『スカート、ひらり』、倉野尾成美・下尾みうら4名と『涙の湘南』、⼩栗有以・⼭内瑞葵と『ジッパー』、⼤盛真歩・千葉恵⾥と『⼝移しのチョコレート』を披露するなど、メンバーの組み合わせも多彩に、思い⼊れのあるユニット曲を次々とパフォーマンス︕『てもでもの涙』はサプライズで登場したOGメンバーの宮澤佐江とデュエットで歌唱︕歌い終えると「さえちゃん、ありがとう〜︕」と熱烈なハグをかわし、宮澤は「卒業したら結婚しようね〜︕」とプロポーズ︕“さえゆき”の愛称で親しまれる2⼈のラブラブな掛け合いに、ファンからは⼤歓声が起きた。本⽇で3代⽬AKB48グループ総監督の任期を終える向井地美⾳、「柏⽊に憧れてAKB48に⼊った」という村⼭彩希とは『思い出のほとんど』を熱唱。スクリーンには柏⽊から向井地・村⼭へのメッセージが映し出され、10年以上AKB48を共に⽀えてきた2⼈との思い出に⽬を潤ませながら歌い上げた。
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中盤には、柏⽊が「今のAKB48の魅⼒が伝わるように、現役メンバー全員をそれぞれの個性に合った楽曲に振り分けた」という5曲をパフォーマンス︕NMB48の『イビサガール』やNGT48の『Maxとき315号』など、兼任してきた姉妹グループの楽曲も織り混ぜ、会場の熱を⼀段と⾼めていった。
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ここで、前⽥敦⼦・元NMB48の⼭本彩・共にNGT48で活動していた北原⾥英から寄せられた「卒業お祝いコメント」映像がスクリーンに流れ、前⽥は「どんどん若い⼦が⼊ってくる中、⼀⼈で後ろで⽀えてるゆきりんは、ファンのみなさんにとっても、メンバーのみんなにとっても⼤事な存在だったと思います︕とりあえず、「がんばったで賞」あげます︕」と労った。また、柏⽊が「⼀番憧れの⼈」と語る元モーニング娘。の⽯川梨華さんからもメッセージが︕「17年…素晴らしいと思います。これからもアイドルゆきりんを期待して良いですかね︖私もゆきりんをこれからも応援したいと思います︕」とアイドルの⼤先輩からも熱いエールが贈られた。
サプライズは続き、OGメンバーの倉持明⽇⾹・⾼城亜樹がステージに登場︕2010年に結成した派⽣ユニット「フレンチ・キス」が2015年のラストライブ以来約8年ぶりに復活︕柏⽊の「ここで再結成するしかない︕」という強い意志で実現したステージでは「フレンチ・キス」の代表曲『If』と『カッコ悪いIloveyou!』を披露し、ファンを歓喜させた。
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終盤にもOGメンバーが登場するサプライズ満載の演出が︕初代AKB48グループ総監督・⾼橋みなみの「AKB〜︕」の掛け声に続いて全員で「48︕」と叫び、『RIVER』を⼒強くパフォーマンス︕2代⽬総監督の横⼭由依とはコンサートの定番曲『少⼥たちよ』で会場を⼀つに。さらにユニット「チームPB」でセンターを務めた『遠距離ポスター』はオリジナルメンバーの倉持・宮澤に現役メンバーを加えた7名で披露。「チームYJ」の楽曲『Chooseme!』はオリジナルメンバーの峯岸みなみ・指原莉乃とパフォーマンスするなど、豪華なOGメンバーの登場とエモさ溢れる選曲でファンの盛り上がりも最⾼潮に達した。サプライズゲストの⾼橋・横⼭・峯岸・指原がステージに集うと柏⽊は「豪華すぎる︕みなさん、AKB48ですね(笑)もう⼤満⾜です︕」とご満悦。MCの場⾯では、先⽇ご懐妊を発表した峯岸に会場から「おめでとう」のコールが。それぞれが柏⽊との思い出話に花を咲かせ、終始和気藹々としたトークで会場を盛り上げた。
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本編もいよいよラストスパート︕選抜メンバー16名で『ジワるDAYS』を披露すると、2011年の「AKB48選抜総選挙」で3位に輝いた楽曲『フライングゲット』など思い⼊れの強い楽曲をたたみかけた。ここで、現役メンバーと同じ⾐装をまとった⼩嶋陽菜もサプライズで登場︕⼩嶋とのWセンターとして、初めてセンターを務めた楽曲『GreenFlash』を歌い上げ、切なくも優しい歌声を緑⾊のサイリウムで染まる会場に響かせた。柏⽊が「この曲が⼀番思い⼊れがある曲なんです︕」と打ち明けると、⼩嶋からは「ライブで全然歌ってないの知ってるよ」と鋭いツッコミが︕「でも、最後だったので⼩嶋さんとWセンターで歌えて本当に幸せです」と想いを伝えると⼩嶋は笑顔で「本当におつかれさま」と温かい⾔葉をかけた。本編ラストは初の単独センターを務める卒業シングル『カラコンウインク』をフルサイズで披露︕柏⽊の代名詞である「ウインク」を散りばめたキュートな振付と⽬まぐるしく展開する圧巻のフォーメーションダンスで魅せ、ファンも柏⽊へのサプライズで「単独センターおめでとう」の紙を掲げながら「ゆきりん︕」の⼤コールを送りまった。
アンコールでは、柏⽊が歩んだ17年間を振り返る軌跡映像が流れ、お花が散りばめられた淡いピンク⾊の卒業ドレスに⾝を包んだ本⼈がステージに登場。卒業スピーチでは凛とした表情で「私は中学3年⽣の時、AKB48のオーディションに合格してアイドルになるという夢を叶えた⽇から今⽇までの17年間、本当に毎⽇が夢のようで幸せな⽇々でした。今こうしてたくさんのファンのみなさんの前で卒業コンサートをすることができて、夢じゃなかったんだなぁって実感しています」と万感の想いを語った。また、ファンに向けて「なかなか思うように恩返しができなかった17年だったかなって思ったりもするけど、最後のシングルの単独センターという形で、胸を張って“ゆきりん推し”だって⾔えるような恩返しができたかなって思います。卒業してもみなさんの前ではアイドルでいさせてください」と優しく語りかけ、AKB48を応援してくれる全ての⼈に向けて「こんなにたくさんのアイドルがいる中でAKB48を選んでくれて本当にありがとうございます。私は17年間本当にいろいろなAKB48を⾒てきて、その中で活動してきましたが、どの時代もその時のAKB48が⼀番だと思ってやってきたし、私は今のAKB48が最強で最⾼だと⼼の底から思っています。それでもグループに歴史がある分、⼼無いことを⾔う⼈がいるかもしれません。そんな時はファンのみなさんがメンバーの味⽅でいてくれたら嬉しいなと思います」とメッセージ。現役メンバーには「みんなのまっすぐなところ、⼀⽣懸命なところ、AKB48のことを⼼の底から愛しているところ、全てが愛おしくて⼤好きです。みんなと創ってきた今のAKB48が本当に本当に⼤好きです。AKB48の過去にとらわれず、みんなが⼼の底から楽しいと思えるAKB48を、みんなの⼒で創っていってくれたら私は嬉しいなと思います」と愛情溢れるエールを贈った。そして「私にとってAKB48は⼈⽣そのものです。17年間、本当にありがとうございました︕」と深々と⼀礼し、17年間の感謝が詰まった卒業曲『最後の最後まで』を熱唱。スピーチでは涙を⾒せなかった柏⽊でしたが、2番に⼊ると思わず感極まり歌えなくなる場⾯も。溢れる感謝の気持ちを精⼀杯歌声にのせて届けた。
会場が⼤きな感動に包まれる中、柏⽊が「チームB集合〜︕」と叫び、初代チームBメンバーの浦野⼀美・⽚⼭陽加・菊地あやか・⽥名部⽣来・仲川遥⾹・仲⾕明⾹・平嶋夏海がステージに登場︕チームBの始まりの曲『初⽇』でお約束の円陣を⾏い、アイドルらしい弾ける笑顔でパフォーマンスした。さらに現役メンバーも加わり『約束よ』を、本⽇登場したOGメンバー全員も加わりAKB48のデビュー曲『桜の花びらたち』を歌唱し、コンサートは⼤フィナーレへ。卒業コンサートの最後に選んだのは『遠距離ポスター』。本編でも披露した同曲を「最後は現役メンバーのみんなと⼀緒にこの曲をやって、アイドルらしく明るく終わりたい︕」という想いから現役メンバー全員とパフォーマンス︕「みんな、愛してるよ〜︕」と⼼からの愛を叫び、ステージ上で誰よりも輝きを放つ「アイドル柏⽊由紀」の姿を刻みつけた最⾼のフィナーレとなった。
エンディングでは現役メンバー⼀⼈⼀⼈からお花を⼿渡していくという柏⽊へのサプライズも。柏⽊は次期総監督の倉野尾に未来を託すように肩をたたき、最後に向井地と固い握⼿をかわした。そして「私は世界で⼀番幸せ者です、ありがとうございましたー︕」と感謝を叫び、17年間を全⼒で駆け抜けてきた充実のAKB48⼈⽣に美しいピリオドを打った。
なお、柏⽊由紀の卒業公演は4⽉30⽇(⽕)にAKB48劇場にて⾏う予定。
【柏⽊由紀卒業スピーチ全⽂】
まずは、秋元先⽣をはじめ、たくさんのスタッフのみなさん、舞台チーム、ヘアメイク、⾐装、マネージャーさん、そしてメンバーのみんな、ファンのみなさん、⾒えないところで⽀えてくださっている全てのみなさん、こんなに素敵な卒業コンサートをさせていただけて本当に感謝しています。私は中学3年⽣の時、AKB48のオーディションに合格して、アイドルになるという夢を叶えた⽇から今⽇までの17年間、本当に毎⽇が夢のようで幸せな⽇々でした。今こうしてたくさんのファンのみなさんの前で卒業コンサートをすることができて、ああ、夢じゃなかったんだなぁって実感しています。私がアイドル活動をここまで楽しむことができたのは、総選挙や握⼿会、⼤切な場⾯でいつも必ずファンのみなさんが私のことを⽀えてくれたからだと思っています。そして、これまでたくさんの先輩や同期・後輩をどのメンバーよりも⾒送ってきて、寂しい想いもたくさんしてきたけど、今⽇こうして⼤好きなAKB48のメンバーに⾒送ってもらえることができて、あの時辞めなかったのは今⽇のためだったんじゃないかなと思うくらい、私は本当に幸せな気持ちでいっぱいです。
私のことを応援してくださっているみなさんへ。昔から応援してくださっているみなさんも、最近好きになってくれた⽅も本当にありがとうございます。どんな時も味⽅でいてくれて理解してくれるみんながいてくれたからこそ、私はここまで楽しく頑張ってこれました。なかなか思うように恩返しができなかった17年だったかなって思ったりもするけど、最後のシングルの単独センターという形で、少しはみんなも報われたかなと思います。胸を張って「ゆきりん推し」だって⾔えるような恩返しができたかなって思います。卒業してもみなさんの前ではアイドルでいさせてください。
今AKB48を応援してくださっているみなさんへ。こんなにたくさんのアイドルがいる中でAKB48を選んでくれて本当にありがとうございます。私は17年間本当にいろいろなAKB48を⾒てきて、その中で活動してきましたが、どの時代もその時のAKB48が⼀番だと思ってやってきたし、私は今のAKB48が最強で最⾼だと⼼の底から思っています。それでもグループに歴史がある分、⼼無いことを⾔う⼈が⾔うかもしれません。そんな時はファンのみなさんがメンバーの味⽅でいてくれたら嬉しいなと思います。これからもどうかAKB48を温かく⾒守ってください。よろしくお願いします。
そして最後に⼤好きなメンバーのみんなへ。みんなのまっすぐなところ、⼀⽣懸命なところ、AKB48のことを⼼の底から愛しているところ、全てが愛おしくて⼤好きです。いっぱい迷惑をかけちゃったし、みんなが気を遣ってくれてるなと感じることもあったけど、それにもいっぱい⽢えてきちゃったなと思います。そんな頼りない先輩なのに、私が話すことをちゃんと⽿を傾けて聞いてくれて精⼀杯応えようとしてくれるメンバーを⾒るたびに、何度も私は初⼼を思い出すことができました。そんなみんなとだからこそ、私はこんなに⻑くグループにいたいと思えたし、みんなと創ってきた今のAKB48が本当に本当に⼤好きです。これから嬉しいこと、頑張らなきゃいけないこと、なかなか上⼿くいかないなと思うこと、いろんなことがみんなを待っていると思います。でも、みんならしくAKB48の過去にとらわれず、みんなが⼼の底から楽しいと思えるAKB48をみんなの⼒で創っていってくれたら私は嬉しいなと思います。
改めて、17年間という⻑い時間、AKB48のメンバーでいられたこと、本当に幸せです。私にとってAKB48は⼈⽣そのものです。17年間、みなさん本当に本当にありがとうございました。