LDH所属の7人組ダンス&ボーカルグループ
BALLISTIK BOYZが、6月2日(日)、東京ガーデン
シアターで「BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2024 HIGHER EX」
東京公演を開催した。
全国13都市をまわるツアーの9ヶ所目となったこの日は、
初の日本武道館公演が決定したことを発表。さらなる
高みを目指して進化し続ける彼らにとって、また7人を
支え続けてきたBALLY'S(ファンの呼称)にとっても、
メモリアルな一夜となった。
本ツアーのテーマカラーである赤を基調とした
ライティングの中、生バンドによるエモーショナルかつ
ドラマチックなインストナンバーに続いてメンバーが登場。
1曲目は5月22日にリリースされた最新シングルの表題曲であり、
このツアーのテーマ曲「HIGHER EX」だ。深堀未来、
奥田力也、松井利樹の3人が作詞・作曲を手がけた本作は、
前進する7人の覚悟と気合いがダイレクトに伝わってくるナンバー。
真っ赤な衣装と照明がステージに渦巻く熱を
さらに高めるようなオープニングだ。
「JIGGY PARADISE」、「Ding Ding Dong」、
「Most Wanted」、「PASION」とテンション高い
4曲が続き、短いメンバー挨拶を挟んで
「ラストダンスに BYE BYE」を披露。ジャケットを
脱ぎ捨てた砂田将宏がセクシーなソロダンスで
「Animal」へと導くと、7人は白い椅子を使った
しなやかなパフォーマンスでBALLY'Sを魅了し、
繰り返されるサビのフレーズと美しいダンスが
印象的な「In My Head」で前半のパートを終えた。
中盤はEXILEの名曲であり、日髙竜太と加納嘉将が
アカペラで歌い始めた「運命のヒト」からスタート。
バンドインし、深堀未来と砂田将宏のボーカルが
加わると楽曲の世界観がより深く、より切なく
伝わってくる。4人の個性豊かな声を重ねながら
歌い上げた「good day good night」に続いて披露された
「Lonely」、そして「マーメイド」は、ラップ担当の
海沼流星、奥田力也、松井利樹による楽曲。7人全員で
魅せる迫力のステージングとはまた違う、繊細な表現や
表情を存分に味わえるコーナーだった。
後半は奥田力也のRAPで幕を開け、深堀未来がドラム、
砂田将宏がギターをプレイしながら「God Mode」へと
繋いでいく。中盤のコーナーをそれぞれの<声>で魅了
した直後だけに、よりインパクトを感じる演出だ。
「We never die」ではBALLY'S全員がハンズアップで
盛り上げ、「Front Burner」から「Make U a Believer」、
「テンハネ -1000%-」と続くパートではコール&レスポンスや
クラップで会場がひとつになっていく。
「Meant to be feat. F.HERO & BOOM BOOM CASH」では
全員が今回のツアーグッズであるタオルを回し、会場を
真っ赤に染め上げた。本編ラストとなった
「All Around The World」は4年前のツアーでバンドメンバーと
披露して以来となるナンバー。バンドサウンドを全面に
打ち出したニューアレンジで、7人は各バンドメンバーの
プレイを間近で楽しんだりしながら、楽曲に込めた思いを
丁寧にBALLY'Sへと届けていた。
BALLISTIK BOYZとしては初カバーとなる
「24karats TRIBE OF GOLD」などが披露された
アンコール。MCでは、今回が自分たちの全てを
注ぎ込んだツアーであることや、この先もっと大
きなステージに皆さんを連れていきたいという意
気込みが語られた。深堀は「N.E.X.T.」の歌詞を
引用し、「去年はNEXTステージに行けなかったけ
ど、腐らずにさらなる高みを目指そうということ
で、今年はHIGHER EXというテーマで活動している。
<叶えられなかったものがあるから、叶うものがある>。
その言葉を信じて、これからもみんなに笑われる
くらい大きな夢を持って頑張りたいと思っています」
と挨拶した。会場を見渡したり、瞳を閉じたりしながら、
心の底からの思いを込めて「N.E.X.T.」を歌い終えた7人。
今日の日を迎えられたことへの感謝とさらなる高みを
目指す決意をBALLY'Sに伝え、ステージを後にした。
その後、暗転した会場のスクリーンで11月6日に
初の日本武道館公演が決定したことが告げられると、
会場は悲鳴のような歓声に包まれた。メンバーも、
BALLY'Sも待ち望んでいたNEXTステージだ。
この決定について、メンバーは事前の取材で次のようにコメント。
「武道館は、LDHにとっても歴史のある場所だし
いろんな思いが詰まってる場所。そのステージで
今までの概念を覆すような、前例をぶち壊していく
ような面白いライブがやれたらと思っている」(松井)
「このホールツアーで、武道館のステージに立てる
ことを伝えられてすごく嬉しい。僕たちの夢であり、
ファンの皆さんとの約束も叶えられるので、嬉しさと気合いでいっぱい」(加納)
「あんなに大きなステージでの単独ライブは初めて。
責任を持っていいライブを作れるように、みんなで頑張っていきたい」(深堀)
「ずっとアリーナやドームに立つ夢を持ってきた。
自分たちに足りないものを課題に、試行錯誤しながら
やってきたこれまでの経験が武道館に繋がっていくんじゃないかと思っている」(海沼)
「デビュー5周年。悔しい思いもしてきたけど、
HIROさんはいつも「絶対負けない精神で、勝つ
までやれば大丈夫」っていう言葉をかけてくださった。
それがひとつ形になったのが、武道館かなと思う」(砂田)
「最高に盛り上げることはもちろんだけど、盛り上げた
結果が来年に繋がることが一番。武道館を7人とファンの
皆様と一緒に成功させて、来年はさらに高みを目指したい」(奥田)
また日髙はメンバーを代表し、会場で直接思いを伝えら
れなかったBALLY'Sへの思いを語ってくれた。
「去年のN.E.X.T.ツアーには、NEXTストーリー、
NEXTステージに行きたいという自分たちの思いを
込めていたけど、残念ながらその目標を叶えられず
今年もホールツアーになった。僕たちだけでなく、
応援して くれているBALLY'Sのみんなもきっと悔しい
思いをしていたのかなと思うので、今日の報告はすごく
喜んでくれるんじゃないかなと思う。武道館という場所で
ライブをさせてもらえることは、去年から始まった
ストーリーの目標をひとつ達成する瞬間。武道館は僕らに
とってあくまで通過点だけど、次へと繋げていけるような
公演にしたいなと思っています」
初の日本武道館公演というNEXTステージに向け、
アクセルを踏み込んだ7人。7月19日・神戸国際会館
こくさいホールでファイナルを迎える本ツアーでの
手応えもまた、確かな追い風となっていくはずだ。