本日11月8日(金)より、スピッツ初の大規模展覧会『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』が遂に開幕する。
開幕直前には、今回の展覧会の音声ガイドも務めているスピッツのメンバーが会場を訪れた。
1987年のバンド結成から37年の時を経て、今もなお第一線で活躍し続け、その活動は唯一無二の世界を形作りつづけているスピッツ。
本展は、大ヒットアルバム『ひみつスタジオ』を引っ提げて開催された全国ツアー『SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 HIMITSU STUDIO』に関する展示を中心に、2013年以降の活動の軌跡と現在地を体感してもらい、そしてこれからの未来へ繋げるというコンセプトで開催されている。
スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 2/9
スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 3/9展覧会会場である、東京シティビューは、2021年4月にリニューアルオープンされ、世界を代表するカルチャーを牽引するエンターテインメントの発信基地。
天高11m全面ガラス張りの開放的な空間に、高層ビルからの景色を融合したダイナミックな展示空間の中で、スピッツの魅力を存分に感じることができる。
まず、最初に登場するのは、『SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 HIMITSU STUDIO』のアリーナツアーで実際に使用されていた巨大オブジェ3点。オブジェは、「イチゴ&プライヤー(約5m×3.5m/重さ365kg)」「スケートボード(約1.8m×6m/重さ165kg)」「ツアーロゴサイン(約4.2m×2.4m/重さ290kg)」と、スペックからも伝わるかもしれないが、とにかくその大きさに驚くはず。
観客席からでは間違いなく味わえなかった迫力に圧倒されるとともに、スピッツらしさが詰まったステージ美術へのこだわりを改めて感じることができるので、あらゆる角度からぜひ鑑賞していただきたい。
また、日本各地で撮影されたツアーにまつわる写真や資料なども並び、本ツアー中に販売されていた、開催地ごとの「ご当地ステッカー」にまつわるエピソードも明らかになっているので、要チェックだ。
スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 4/9
スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 5/9『SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 HIMITSU STUDIO』でメンバーが使用した楽器や衣装、アルバム『ひみつスタジオ』のジャケットに登場し、ツアー全公演にも出張したロボットのi-Oくん、ドラムセットを載せるバンド台や小物など、実際にツアーを回った品々が集められた「オンステージ再現」のエリアも壮観だ。まるで突如ステージが目の前に現れたかのような感覚を体験できる。
「オンステージ再現」のエリアを抜けると、「ある日のツアー楽屋」として、楽屋再現コーナーが現れる。各メンバーの楽屋でのウォーミングアップ用の楽器も置かれ、普段、ツアーの楽屋でメンバーがどんなふうに過ごしているのか、想像を膨らませながら鑑賞することができるなど、ファンにはたまらない展示となっている。
さらに、2018年1月からスタートし、今年7周年を迎えるレギュラーラジオ番組「SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記」(TOKYO FM/JFN38局ネット/毎週日曜日21:00~21:55 ※各局放送時間が異なります)の収録ブースが再現されており、ロック大陸の案内人ROKUCHAMU(ロクチャム)の貴重な原画や台本、コロナ渦でもオンエアを継続できたエピソードを知ることができる貴重な写真も初公開されている。
先に進むと、そこは「スピッツ秘宝館」だ。オフィシャルファンクラブ「Spitzbergen」にまつわる貴重な資料や、2013年以降に発表されたアルバムジャケットのために制作され、撮影に使われた実物のオブジェ「リリエンタールグライダー」(2013年のアルバム『小さな生き物』)、「モニャモニャくん」(2016年のアルバム『醒めない』)、「ミノムシさん」(2019年のアルバム『見っけ』)が並び、音声ガイドでの制作秘話とともに振り返りながら間近で見ることができる。なかでも、会場の天井から実際に吊るされた「リリエンタールグライダー」は、今にも空を飛びそうな精巧さがあり、是非会場でご覧いただきたい。
最新シングル『美しい鰭』のジャケットの再現も、大きな見どころのひとつ。
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スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 7/9そして、終盤には、本展覧会の目玉であるVR体験のエリアが登場。
『SPITZ JAMBOREE TOUR ‘23-’24 HIMITSU STUDIO』を4台の360度カメラで撮影した8K映像を、PICO社の高性能VRゴーグル「pico neo 3pro」で観ることにより、まるでメンバーがすぐそこで演奏しているかのような空間に瞬時にトリップした感覚を体験できる。
さらに数多くのスピッツ作品を手掛ける高山徹氏によるMIXをFOCAL社のプロ用ヘッドフォン「Listen Professional」で聴けるという、最新で極上のシステムを構築。経験したことのない没入感を味わえることは間違いない。視聴出来るのは3曲。第1~3期と期間が分かれており、第1期「跳べ」(期間:11月8日~11月28日)、第2期「オバケのロックバンド」(期間:11月29日~12月19日)、第3期「めぐりめぐって」(期間:12月20日~1月15日)となっているので、何度来ても新しい発見を楽しめること間違いなし。
なお、VRのクオリティは、スピッツメンバー自身も「みんなにもすごく感動してもらえると思うので、楽しんで見てほしい」と、音声ガイドで熱く語っている。
そして最後のコーナーでは、4人から未来への問いかけが待っている。メンバーから届いた質問に、あなた自身が考える答えを書きながら、スピッツの現在地、そして未来へと思いを馳せてほしい。
オリジナルグッズが購入できるグッズショップでは、ライブグッズとはまた一味違った展覧会ならではの充実したアイテムを揃えている。本日からオンラインストアでも購入可能。
スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 8/9
スピッツ『SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ』(C)Maho Korogi 画像 9/9今回、展覧会のためだけに収録された、メンバー全員で語られる貴重な音声ガイドも目玉の一つとなっている。通常のガイドとは別に「わいわいトーク」という、メンバーしか知らない裏話も聴くことができ、ツアー時の秘話など、これまで語られてこなかった、ここでしか聞けない貴重な内容となっている。
メンバーの和やかな声を聴きながら一歩一歩展覧会を見進めていくと、この上ない幸福感がどんどん湧き上がってくるような気持ちが生まれてくる。そんな特別な音声ガイドとなっている。
まだまだ、ご紹介できていない展示アイテムもあるが、これまでのスピッツが歩んできた道のりと共に、それぞれの「ロック大陸の物語」を体感できる展覧会へぜひ足を運んでいただきたい。
チケットはイープラス・東京シティビューにて一般販売中。