新進気鋭のヴィジュアル系アーティストを応援するユーザー参加型のSNSアプリ「VisUnite」が主催する「VisUnite Fest Special Edition」が、10月24日(火)新宿ReNYで開催された。今回のライブレポでは、ヴィジュアル系に新たなる革命を起こすべく参戦した注目の3アーティストのライブレポをお届けする。
ヴィジュアルシーンで活躍した「Lycaon」解散を経て、2016年にロックバンドとして始動した「Initial`L」が「VisUnite Fest Special Edition」に参戦するということで、その姿を見るべく多くのファンがこの日を心待ちにしていたのは言うまでもないだろう。
SE「Fly Of Angels」のデジタル音が響き渡る中、歌いながら登場したのは 悠希(Vo.)。透明感のあるハイトーンボイスと手拍子に煽られてZERO(Gt.)、サトシ(Gt.)、緋遊(Ba.)、一朗(Dr.)と、メンバー全員が揃ったところでいよいよライブの幕開けだ。
「いくぞ!Let’s go!!」と気合いの入った 悠希の一声とともに流れだしたスタートダッシュは「VISION」。 悠希がクラップをリクエストすると、すでに熱を帯びた場内はジャンプ&クラップで文句なしのノリノリモード。
Initial`L(Photo by Seka) 画像 2/3
「男も女もいくぞ!ウォイ!!」
人差し指を掲げながらリズムにのって拳を振り回し、片膝を突きながら「HIVE」と「LAST FIGHT」を全身全霊で鮮やかな音色に変えていく。「もう少し体動かそうか!?」とオーディエンスへの気遣いを見せながら場内の一体感をさらに高めて刺激していく。
「こんばんは!Initial`Lです。みんな来てくれてありがとうございます!あのさ、楽屋でモニター見ていてさ…」
ライブのお楽しみでもあるMCでは悠希が楽屋裏での裏話トークを開始。「俺たち浮くんじゃないかって話していたんだけど…」と、実は今回のイベント参加に少し不安と緊張を持っていたことを打ち明けてくれた。
「みんな警戒心とか全くないでしょ!?好きに一緒にやってくれたら、それだけで嬉しいです!いいですか!?」自分たちを表現する空間でもあるライブを通してすっかり緊張が解けたことを明かすと、次の曲への意気込みを示してくれた。
Initial`L(Photo by Seka) 画像 3/3
オーディエンスたちの温かい歓声に後押しされて披露してくれたのは、全国18公演、12月18日(月)にツアーファイナルを迎える初のワンマンツアーのタイトルでもある「FIRE FLY」。明日へ向かっていこうという前向きなメッセージがオーディエンスの心に響き渡った。
続く「Stop my heart」では「しっかりついてこいよ!」と頼もしい先導とともにオーディエンスを沸かしていく。「本当にイイ声してるね!美しい!!」と賞賛しながらコールの掛け合いを楽しんでいれば、気が付けばラスト曲に。「Light My Fire」を歌い上げ、最後の最後までアグレッシブなダンスロックチューンを見せてくれた。
限られた時間の中で「Initial`L」の底力を見せつけてくれた彼らのライブはどこか未来的な要素が詰まったポジティブなサウンドだ。その中にあるアンダーグラウンドなヴィジュアルロックが奏でる世界観との絶妙なバランスが見ているものを惹きつけているのかもしれない。
(取材/文:izumi・Photo:Seka)
【セットリスト】
SE. Fly Of Angels
M1. VISION
M2. HIVE
M3. LAST FIGHT
M4. FIRE FLY
M5. Stop my heart
M6. Light My Fire