2025.04.17 公開
ソロデビュー31周年に突入し、最近は歌番組以外のバラエティー番組でも活躍しているシンガーソングライターの宇徳敬子。
今年第2弾となるライヴは先週日曜日、自身の誕生日前日に渋谷プレジャープレジャーで開催された。この会場は、独立後に行った初めてのワンマンライヴを開催した思い出の詰まった場所。その会場にスペシャルゲストとして登場したのが、同じくシンガーソングライターのササキオサム(MOON CHILD)。
宇徳とササキは共に1990年代に歌手デビューし人気アーティストとして活躍するも、最近まで全く交流がなかった2人。初めて顔を合わせたのが昨年7月。日本テレビ系列の大型音楽番組『THE MUSIC DAY』に共に出演。さらにフジテレビの人気バラエティー番組『千鳥の鬼レンチャン』に共に出演したことなどが重なり今回の共演が実現した。「鬼レンチャン」の番組内では、アーティスト活動ではあまり見られないキャラクターをお互いが随所に発揮して活躍しているが、両者のファンからも「是非2人でコラボして欲しい」との要望が多数あった中で今回ステージ上での初めて共演が実現した。
今回のライヴは1月の神田明神ホールでのライヴに続きフルバンドメンバーでの構成。
照明が落とされオープニングVTRが流れるやバンドメンバーがステージに。
続いて宇徳本人が登場し、元気な曲でスタートしたいという本人の思いで「Higher~青い空ねぇ~」から約2時間に及ぶライヴが幕を開けた。
今回のコラボでは、お互いのオリジナル曲を1曲づつ一緒に歌う形で進行。
1曲目は、1997年日本テレビ系ドラマ「FiVE」の主題歌にもなったMOON CHILDの名曲・『ESCAPE』。
曲紹介をする宇徳が、「天才・ササキオサムさんが作りました『ESCAPE』です」と紹介すると、ササキからは「そんなハードルを上げないでください」とタジタジの返答が・・・。会場からも笑いが起こるなど和んだ雰囲気の中コラボがスタート。ササキと宇徳の歌での掛け合いに客席は大いに盛り上がった。
2曲目は、宇徳敬子13枚目のシングル、1999年にリリースされコーセー化粧品のCMソングにもなった「Realize」。
この曲を女性キーのまま、宇徳のキーにササキが寄り添いハーモニーを奏でた2人。 ササキは鬼レンチャンで見せるヘッドボイサーではなく真のアーティストとしての実力を見せつけた。加えて宇徳の持つ独特の1/f(エフブンノイチ)のゆらぎが息の合ったハーモニーを奏で、聴いている客席の観客も魅了。歌唱する宇徳本人も「新しい『Realize』がタイトル通り実現した」とササキのアーティストとしての実力を再認識。
歌唱での掛け合いも非常に見応えがあるものだったが、「鬼レンチャン」でも重宝されているキャラクター同志のトークでも、客席からも笑いが絶えない絶妙な掛け合いが展開されるなど終始和やかな雰囲気でステージと客席が一体となったステージとなった。
この2曲で一旦ササキは舞台を降りたものの、アンコールの最後に再度登場。
翌日が誕生日である宇徳のため、ササキがバースデーケーキを持って登場するサプライズだった。その後、宇徳がコーラスアレンジし、自身も制作に関わった思い入れの強い名曲、中山美穂さんの「世界中の誰よりきっと」を2人で熱唱。会場のボルテージは最高潮に達し、およそ2時間に及ぶライヴは大盛況のうちに幕を閉じた。

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