4月1 日、横浜アリーナにて「TOKYO GIRLS MUSIC FES. 2018(通称:TGM2018)」が開催されている。
東京ガールズコレクションがプロデュースする“都会のミュージックフェス”は
今回で3回目となり、豪華アーティストが共演する。
三代目J Soul BrothersのメンバーELLY。彼が、HIP HOPアーティストとして活動を行うときに名乗っているのがCRAZYBOY。
幕開けと同時に『Neo Tokyo』を解き放ったとたん、場内にはスリリングな空気が満ちだした。デンジャラス?!。そのヤバい空気が、むしろ感情を熱く沸き立ててゆく。なんてイカしたラッパーだ。挑戦的なラップとサウンドに、身体がビリビリ痺れだした。
強い言葉を次々と吐き出し、CRAZYBOYは観客たちに痛い刺激を与えてゆく。『Double Play』、かなりドープな楽曲だ。シンプルなトラックの上で、CRAZYBOYの力強く躍動したリリックが、触れた人たちに興奮沸き立つ熱を注ぎだした。観客たちを煽るCRAZYBOY、その煽りに大きく手を上げ、想いを返してゆく観客たち。このクリリングな匂いが、たまらなく刺激的だ。
ファンキーでラテンなパーティチューンが飛び出した。CRAZYBOY流のパーティソング『PRIVATE PARTY』だ。攻めるステージンから、一変、感情を少し緩め、観客たちと一緒に踊り騒ごうと彼は誘いをかけてきた。CRAZYBOYのモーションに、大勢の人たちが手を振り上げ、楽しい空気の中へ飛びこんでゆく。いい感じで身体は熱に満たされてきた。もっともっと騒いでいいよね,CRAZYBOY。
ゆったりとした心地好いリズムの上で揺れながら、CRAZYBOYは極上なパラダイス気分へと観客たちを導いてゆく。誰もが『Tropical Parradise』へ飛び乗り、CRAZYBOYと一緒に大きく身体を揺らし、ダンスパーティの中ではしゃいでいた。
CRAZYBOYのHIP HOPは、触れた人たちを格好良さと楽しさ、二つの世界へ連れだしてゆく。だから、両極な、その姿に惹かれてしまうんだろうね。
( 取材/文:長澤智典/ 写真:安藤龍之介)