2018.04.17 公開
小室哲哉、浅倉大介からなるユニット「PANDORA」の フィーチャリングボーカルBeverlyと次世代ユニットX21から選抜されたAXL21が スーパークリエイターと共に主題歌、挿入歌を歌う『仮面ライダービルド』について語り合う!

仮面ライダービルド  画像 1/8

音楽面でも話題の『仮面ライダービルド』。

今回、特別企画として主題歌&挿入歌に関わるアーティスト&クリエイターが一同に集結!

 

その気になる布陣は、主題歌「Be The One」を歌うBeverly、挿入歌「Ready Go!!」を歌う次世代ユニットX21から選抜されたAXL21からメインボーカルを務めた田中珠里、末永真唯に、エイベックスが誇るトップクリエイターのats-、清水武仁、渡辺徹の3氏の総勢6名。

 

第1回では、それぞれの視点で、硬軟交えての「仮面ライダー」トークをお届けします!

テキスト:トヨタトモヒサ

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  • 語れ! 仮面ライダー

――まずは、それぞれがご覧になっていた仮面ライダーについてお聞かせください。

 

ats- いきなり話が古くて恐縮ですが(笑)、僕が一番夢中になったのは『仮面ライダーX』(1974年)ですね。当時、沖縄返還にあわせて「沖縄海洋博」というイベントがあったのですが、そんな時代を反映してか、深海開発用の改造人間だったんですよ。

 

末永 へぇ~。

 

ats- しかも初めて武器を持った仮面ライダーがXなんです。いや、これは夢中になりましたよ。当時、食べた『X』のお菓子の味も覚えているくらい(笑)。

 

田中 あははは。

 

清水 『X』も観てたねぇ。我々は同い年なんですよ。まさに昭和ライダー世代。『X』の後の『アマゾン』(74年)までは確実に覚えています。『ストロンガー』(75年)はどうだったかな。

小室哲哉、浅倉大介からなるユニット「PANDORA」の フィーチャリングボーカルBeverlyと次世代ユニットX21から選抜されたAXL21が スーパークリエイターと共に主題歌、挿入歌を歌う『仮面ライダービルド』について語り合う!仮面ライダービルド  画像 3/8

ats- 『ストロンガー』に出てきた電波人間タックルって覚えてない?

 

清水 どんな?

 

ats- 初めての女性ヒーロー。

 

清水 女性ライダー?

 

ats- いや、変身はするけど、ライダーではないの(笑)。

 

清水 あれか、てんとう虫みたいな?

 

ats- そうそう(笑)。ストロンガーはカブト虫、タックルはてんとう虫がモチーフ。アマゾンみたいに爬虫類モチーフの仮面ライダーもいたけど、昭和ライダーで王道のモチーフといえば、昆虫だったね。

 

清水 うん。まぁ、でもやっぱり印象に残っているのは、『V3』(73年)だね。1号の技2号の力を併せ持っている設定は衝撃的でしたね。で、変身者のインパクトでいえば、なんといっても本郷猛ですよ。

 

渡辺 そうなんですねぇ。僕はお二人とは違って、あまり通ってこなかったんですよ。

 

――世代的には『BLACK』(87年)、『RX』(88年)が被るかと思いますが、今ほど大きなコンテンツではなかったですからね。

 

渡辺 ええ。それこそ覚えてるのは、この仕事を始めてからになります。日曜の朝まで作業して、たまたまテレビを付けてやっていたのが『響鬼』(05年)だったり。その後は劇中歌の編曲で関わらせていただいた『ゴースト』(15年)。で、次の『エグゼイド』(16年)で、3人で劇伴を担当することとなり、番組自体にもガッツリとハマってしまいました(笑)。

 

田中 こうやって話をお聞きしていると、私たちの世代じゃない作品でも、意外と聞いたことがあったりしますね。

 

末永 私は小さい頃、日曜の朝になんとなく観ていた程度だったのですが、『響鬼』とか「あったなぁ」って思いました。

 

田中 実は私、『エグゼイド』にちょっとだけ出させていただいたんです。

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――え、そうなんですか!?

 

末永 ね、決めセリフがあるんだよね(笑)。

 

田中 「観覧車に乗れないなんてダサくない!」って、ゲストキャラの人に向かって言う役だったんですけど(笑)。

 

ats- それって、大我がレベル50の力を使いこなす話?

 

――ああ。絶叫マシンが怖い高校生がゲーム病で、永夢たちが助ける話(第20話「逆風からのtake off!」)ですね。

 

田中 はい。ファンの方にも気付かれないくらいの短いシーンでしたが(笑)。でも、そこで少しだけ機会をいただき、再び「仮面ライダー」に関わることができたので、本当に嬉しかったです!

 

――Beverlyさんの母国、フィリピンでも「仮面ライダー」は放送されているのでしょうか?

 

田中 わぁ、それ、気になります!

 

Beverly 「仮面ライダー」はフィリピンでもとても有名な作品です。私自身は末永さんと同じで、それほど詳しくないのですが、兄が大好きで、日曜の朝起きると、兄が夢中になって観ていたのを覚えています。だから、今回、決まった際には、まずはお兄さんが一番に喜んでくれました(笑)。

 

田中 そうなんですね! 私もお兄さんと一緒に観ていました。

 

Beverly 一緒ですね~(笑)。

 

田中 それも兄だけじゃなく、お父さんも大好きで家族みんなで(笑)。特に大好きな作品が二つあって、まずは『電王』(07年)。主人公は弱くて、そのままだと戦えない設定なんですが、イマジンという怪人が乗り移ると強くなるんですよ。

 

ats- ああ~。鬼みたいなヤツだ。

 

田中 そうです! 俺様キャラのモモタロスとか、個性溢れるイマジンがたくさん出てきて、みんなの掛け合いがすごく面白くて! 後は『フォーゼ』(11年)。「仮面ライダー」って、どちらかといえば、男のコ向けの番組だと思うけど、『フォーゼ』は学園ドラマで、文化祭が盛り上がる話とか、女子の視点でも楽しい内容でした。普通に一人でも観ていましたね。

 

末永 「仮面ライダー」って、もっと子供向けなのかと思っていたのですが、全く違うんですよね。私は『ビルド』で本格的に初めて仮面ライダーを観たのですが、とても深い内容で、何よりそこに驚かされました。

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  • みんなハマってる『ビルド』

――では、末永さんからタイトルが出たところで、ここからは『ビルド』についての話題に移りたいと思います。皆さん、『ビルド』とのファーストインプレッションはどんな感じでしたか?

 

渡辺 まず思ったのは、ビジュアル面。割と王道の仮面ライダーかなと。そこは『エグゼイド』を経ての『ビルド』ですから、そこは余計に(笑)。

 

ats- 『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』の劇伴を僕ら3人で手掛けたのですが、あの作品で初めてビルドが登場するんですよね。

 

渡辺 僕ら3人とも『トゥルー・エンディング』が『ビルド』との最初の出会いになりますね。

 

清水 映画では、割と正統派の平成ライダーという認識でしたが、シリーズが始まって行くと、昭和の頃の重たい空気を感じる部分もあって、逆に作品自体には入って行きやすかったですね。

 

ats- ええ。映画では、割と軽いタッチで描かれていたから、最初は「ライトな作品なのかな?」と思っていたんです。それが実際にオンエアが始まると、メッセージ性の強い作品だったので、音楽を作る上でも、そこは自ずと意識するようになりました。

 

田中 今の時代、色々と考えさせられる内容で、伝えようとしているテーマが、とても大きい作品だと思います。

 

末永 私は「Ready Go!!」を歌うことが決まった時期から見始めて、最初は追いかけつつだったのですが、内容が分かってくると共にどんどんハマっていきました! 特に人間ドラマが細かく描かれているし、毎回、次は誰が裏切るとか(笑)、ものすごい展開の連続ですよね。

 

清水 その色々なドンデン返しが面白さに繋がっているところがありますね。戦兎と龍我が葛城巧のお母さんに会いに行ったときに、龍我が「甘い」と言ってた卵焼きを戦兎は「めちゃくちゃ美味しいじゃん」って食べてたじゃないですか。ああいうのが後で伏線だと分かると、またグッと来るんですよね。

 

渡辺 とにかく先が読めない。

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末永 毎週のオンエアは、twitterでチェックしながら観ているのですが、『ビルド』のハッシュタグで検索すると、その都度、ファンの皆さんの様々なリアクションが感じられるのも面白いですね。

 

清水 結局、スタークがカギなんじゃないの? あの人はいい人なの悪い人なのか、その辺りが気になりますね。

 

ats- 今のところは悪い人。

 

清水 でも、「俺はお前たちの成長を待ち望んでいるんだよ」とか言ってたでしょ。

 

ats- ちょっと鍛えている感がありますね。

 

清水 とはいえ、実際にはかなりの悪事に手を染めているし。

 

ats- どっちなんだろうねぇ。そもそもカフェのマスターが変身すること自体が、僕らの世代には驚き(笑)。

 

清水 おやっさんだよね。

 

ats- 立花藤兵衛ポジションだから、できればいい人でいて欲しいなぁと思いつつ観ているんだけど(笑)。

 

Beverly カフェといえば、冷蔵庫が出入り口になっていて、ラボみたいなシークレットルームと繋がっていますよね。最初のエピソードを観て、「いいな!」って思ったんですよ。

 

末永 あれはワクワクしますよねぇ。

 

Beverly はい。憧れます! あの部屋が欲しいなって思います(笑)。

 

渡辺 僕は、ついグリスに注目して観てしまいます。

 

ats- あ、カズミンだ。

 

渡辺 ええ。猿渡一海。彼、普段はカッコいいんですけど、美空の前だとグダグダで(笑)。そのギャップがまたいいんですよね。

 

末永 ビルドに色々なフォームがあるのも面白いですね。

 

田中 フルボトルの膨大さ!

 

末永 ね。グッズのHPとかで、フルボトルの一覧をまとめたページとか見ると、集めるのも楽しいんだろうなって。これは間違いなく、お子さんは夢中になりますよね。

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田中 しかも、自分が想像もしてないもの同士がくっついて変身するのも驚きでした。

 

ats- 有機物と無機物。

 

末永 もう、その発想からしてすごいっ!

 

田中 スマフォとか消しゴムとかって、私たちも日常的に使うものじゃないですか。そういうのもヒーローのアイテムになるんだなって。

 

ats- ちなみにどれが好き?

 

末永 ペンギンスケーター。私、ペンギンが好きなので(笑)。後はユニコーンと消しゴムを使ったユニレイサーですかね。変わった組み合わせだけど、意外と可愛くて。

 

――なるほど。どちらもゲーム(※仮面ライダーバトル ガンバライジング)に出てくるフォームですが、ペンギンやユニコーンって、いかにも女子らしいチョイスですね。

 

田中 ゴリラのフルボトルと掃除機(トライアルフォーム)とか、ゴリラとダイヤモンド(ゴリラモンドフォーム)とか、組み合わせの変化があるのもすごいなーって思いました。

 

ats- 昭和の仮面ライダーは、赤とか青とか割と原色をビシッと使っていた印象だけど、最近のライダーは中間色を上手く組み合わせていて、そこが今風ですね。

 

末永 後はなんといっても、「Ready Go!!」をバックに活躍したラビットラビットとタンクタンク!

 

田中 それはもちろん!!

 

末永 特にタンクタンクが好き。オンエアを観ていて、ガチャンって下半身が戦車になったときは、衝撃でした。

 

田中 一瞬、「膝痛くないの!?」って思っちゃいました(一同笑)。

 

末永 フォーム毎の描写も工夫されていて、観ていて引き込まれますね。タンクタンクで攻撃する場面とか、映像もすごい迫力でした。

 

田中 女子が観ても、ストレートにカッコいいなって思えますね。

 

Beverly どのフォームも戦っている場面はとてもカッコいいですね! あとは変身ベルトのビルドドライバーも気になります。あの、グルグル(※ボルテックレバーを回す仕草)やるのが、とても面白そうで(笑)。

 

田中 あ~、楽しそうっ!

 

Beverly ハロウィンになったら、ベルト着けてコスチュームとか着てみたいですね。

 

末永 コスプレ!

 

Beverly ええ。是非やってみたいです!!(笑)。

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  • このインタビューの続きは4/21公開予定

主題歌、挿入歌に関わる6人の仮面ライダー談義、今週1回では収まりきらなかったので今回はここまで。

4/21公開予定の次回はいよいよPANDORA feat.Beverlyによる主題歌「Be The One」、ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat.AXL21の挿入歌「Ready Go!!」の話題へ。

音楽の観点から『仮面ライダービルド』により迫っていく。

ますます盛り上がるトークに乞うご期待!!

 

Beverlyワンマンライブ情報

Beverly 2nd JOURNEY 「24」』

〈大阪〉

2018年7月1日(日) YES THEATER 16:15/17:00

券種:全席指定

お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888

 

〈愛知〉

2018年7月7日(土) JAMMIN' 17:15/18:00

券種:All Standing(整理番号有り)

お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

 

〈東京〉

2018年7月8日(日) 代々木YAMANO HALL 16:00/17:00

券種:全席指定

お問い合わせ:ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999

 

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