5月4日さいたまスーパーアリーナでVIVA LA ROCK 2018が開催された。 2日目STAR STAGEのヘッドライナーに登場したのはTHE ORAL CIGARETTES。中西雅哉(Dr)のドラムソロが響き渡る中、他メンバーが後から登場し『ONE'S AGAIN』からライブはスタート。真っ赤なシャツを着た山中拓也(Vo,Gt)の煽りを受けアリーナは一斉にジャンプ、超満員のアリーナに人の波が出現する。二曲目はギターのリフが小気味いい『カンタンナコト』。フロントメンバー三人がお立ち台に上がり、ヘッドバングを観客に促す。
三曲目はレーザービームが舞い散る中『CATCH ME』を披露。どでかいステージにぴったりなスケール感のある一曲で会場のギアを一段階引き上げる。「5年間、VIVA LA ROCKとTHE ORAL CIGARETTES一緒に歩んできました。俺は今をどんどん変えていきたいわけですよ!新時代の幕開けをしたいんですよ!俺らロックを愛してます。激しい曲が全てじゃない、楽しい曲が全てじゃない。俺らは俺らなりの世界観を発揮します。最後までよろしく。」
山中のMC後、披露されたのは『マナーモード』。山中の妖艶な動きと歌声がオーディエンスを曲世界に誘う。「誰かのためにと思って書いた楽曲があるので聴いてください。これは俺らの歌じゃない。あなたち一人一人の歌です。大切な人へ。」MCの後披露されたのは『ReI』。『ReI』は2016年10月に行われた全国対バンツアーで福島に訪れた際に話した地元の人々との会話がきっかけとなり生まれた楽曲だ。
続いてはメジャーデビュー前の代表曲『Mr.ファントム』。ライブはまた激しい空間に転じ、スタンド席まで大きく縦に揺れる。勢いそのままに『狂乱 Hey Kids!!』へ突入しラストスパートに向けてさらに熱量を上げていく。アンコール前の、最後一曲はキラーチューン『BLACK MEMORY』。2万人超の観客を完全に掌握して大円団、会場一体となったシンガロングで本編は幕を下ろした。
アンコールの大歓声で再び登場したメンバーは演奏を始める前に観客に深く一礼。「やっぱ、改めて思いましたけど、ここでワンマンしたいっす。まだまだ前に進みたい。また俺らが大きくなって、もうオーラル敵無しだってみんなが言ってくれるくらいに大きくなってからまたここに帰ってきたいです。ありがとうございました」『起死回生STORY』で最後まで残ったオーディエンスを燃やし尽くし、曲終了後ふたたび深々と客席に礼をしTHE ORAL CIGARETTESによるVIVA LA ROCK 2018のステージは幕を下ろした。
(取材/文:樋熊涼 Photo©VIVA LA ROCK 2018 All Rights Reserved. 撮影:古渓一道)