6日23(土)・24(日)、幕張メッセで開催されたLUNATIC FEST.2018(通称:ルナフェス)の2日目、MOTHER STAGEにX JAPAN・YOSHIKIが出演した。
冒頭で2013年YOSHIKIソロでのグラミーミュージアムの映像、
90年代のX JAPAN東京ドームライブでの激しいドラミングシーン、天皇陛下御即位10年奉祝曲『Anniversary 』のピアノ演奏シーンなど、
YOSHIKI自身の象徴となる”動”の部分、”静”の部分のコントラストが描かれる。
ステージがライトアップされた後、ピアノを静かに弾き始めるYOSHIKI。
壮大なストリングスの音色と合わさり幻想的な空間を形成する。
hideの懐かしの過去映像が映し出されるすると場内が大歓声がおこる。
映像の中で、hideがYOSHIKIとの出会いの奇跡について語るシーンでは
涙するファンも続出する。
映画「HURRY GO ROUND」の映像に合わせて、
YOSHIKIがピアノ、hideがあたかもボーカルで生で歌っているかのようなセッションシーンが繰り広げられる。
この映画がなければ実現しなかったボーカルトラックの実現はまさに奇跡とも言えるシーンであった。
「みんな元気?LUNATICフェスティバル楽しんでる?
今日は本当はX JAPANで出るはずだったので
LUNA SEAのメンバーに迷惑をかけてしまったけど、僕一人で駆けつけました。」
とYOSHIKIが最初のMCで状況説明。
「次の曲みんな知ってると思うので一緒に歌ってくれるかな?」
切ないメロディーが印象的な『Say Anything』ではSUGIZOがバイオリンで登場し、荘厳なフレーズで盛り上げる。
さらにボーカルにはGLAYのTERUが参加、hideへの思いを込めてTERUが情熱的に歌い上げると、かつてない貴重なコラボに 場内からは驚きの声が上がる。
YOSHIKIが「TERUとはGLAYの東京ドーム以来、SUGIZOとは1ヶ月ぶりかな(笑)
この3人の組み合わせは初めてかな。あんまり日本にいないからわからないけど(笑)
GLAYと20周年の時に共演したんだけど俺たちはその20年間何も出してないよね。」と茶目っ気たっぷりに語ると、「3 年前になんかコーラスみたいなの録ってましたよね?」とSUGIZOが前回のルナフェスを振り返り突っ込む。
近年のX JAPANのオープニングテーマになっている『Miracle』をYOSHIKIのピアノと女性ボーカルで再現すると、オーディエンスから大歓声が起こる。
続いて、『紅』のイントロのピアノに合わせて、hideがギターを弾く映像が映し出されると、ボーカルにLUNA SEAのRYUICHIが参戦し、いつもとは違う『紅』に場内は湧く。
RYUICHIに対して「歌上手いね?俺たち30年ぐらいの付き合いかな」とYOSHIKIが褒めると、
RYUICHIは「YOSHIKIさんのピアノで歌うのは初めてですね。
YOSHIKIさんリハーサルの時、海外から一睡もしてない状態で来ていただいて感謝してます。」とYOSHIKIの今回の出演に感謝の気持ちを伝える。
「LUNA SEAとX切っても切れない関係ですねこんな素晴らしいフェスティバルに呼んでいただき、光栄です。」とYOSHIKIもLUNA SEAを称える。
YOSHIKIが「お腹すいた(笑)LUNA SEAでラーメン屋やってるやついるよ」と言って、LUNA SEAの真矢がラーメン屋の出前をするような格好で登場すると、場内は爆笑モードに。
ここでオーディエンスとコールアンドレスポンスで
「WE ARE 」「X!」「WE ARE 」「X!」と
と連呼するYOSHIKIに大歓声が起こる。
Gマイナーのコードで『X』がアコースティックバージョンで
スタートすると、TERU、RYUICHI、逹瑯 (MUCC)という豪華な布陣のボーカル隊が加わり、ロック感を増していく。
サビではXジャンプが繰り広げられ圧巻の盛り上がり。
「20年たっても、30年たっても」と過去を振り返り仲間の大切さを語るYOSHIKIは、
TAIJIがこの日出演していたLOUDNESSにも一時在籍していたことも伝える。
「親愛あるTAIJIとhideに捧げたいと思います」とコメントし、
切ないメロディーが何とも言えないバラード曲『Without You』、
そのまま間髪入れず、90年代に発表した壮大な組曲『ART OF LIFE』を披露した後、
「生きる意味ことについて書いたんだけど、
何でおれは生きてるのだろうか?
何で俺たちは存在してるのだろうか?と、いつも考えて来ました。
今日は素晴らしい仲間とそしてみんなと時間を過ごせて光栄です。
またみんなで素晴らしいフェスティバルに集まれるようにしたい。これからも応援よろしく頼むよ。
X JAPANとしてもアルバムを引っさげて戻ってくるので」とYOSHIKIは満員のオーディエンスにメッセージを送る。
「今日誘ってくれたLUNA SEAのみんな、そして出演バンドの皆さんにむけて、最後に感謝を込めてこの曲を」
ラストはX JAPANの定番とも言えるバラード曲『Endless Rain』。切ないストリングスとピアノに合わせて、オーディエンスが歌い上げる。
YOSHIKI「Xとは無限の可能性という意味でつけました。みんな気合いれていけよ!
そのエネルギーでLUNA SEAの最高のステージを盛り上げようぜー!」と最後まで盛り上げてソロステージを感動的な演出で締めくくったYOSHIKI。
今年の秋にアルバム発売が期待されるX JAPAN。果たしてさらにパワーアップした姿を見せてくれるのか、
長年のファンの思いの実現に期待が高まる。