6月23日(土)、千葉・幕張メッセにてLUNA SEA主催のロックフェス・LUNATIC FEST. 2018初日が行われた。「狂おしき奇跡のFES再び。」をテーマに、史上最狂のロックフェスは幕を開けた。
今回は、MOTHER STAGE、MOON STAGEと、同規模のステージを2つ対極に設置。「全バンドがメインアクト」という主旨を前面に打ち出して行われた。
GLIM SPANKY(LUNATIC FEST. 2018) 画像 2/4
GLIM SPANKY(LUNATIC FEST. 2018) 画像 3/4
午前中まで持ちこたえていた雨が、午後になり降り始めた。空気もひんやり。しかし、ルナフェスのMOTHER STAGEは違った。熱気を帯びた会場に、男女2人組ロックユニット・GLIM SPANKYがゆっくりと登場した。
重厚感のあるバンドサウンドが響き、松尾レミ(ボーカル・ギター)のパンチのあるハスキーボイスが重なり、『アイスタンドアローン』を織り成す。パープルのライティングに加え、下からグリーンのライトで照らされるステージ。2曲目は『END ROLL』。亀本寛貴(ギター)の演奏は、激しくかき鳴らしているようで、実はとても繊細だ。続く『怒りをくれよ』は、サビの疾走感あるメロディとスパイシーな松尾の歌声が混じり合って化学反応を起こす。
大きく息を吸って『闇に目を凝らせば』を、センチメンタルな響きを伴ってパフォーマンスした。「バンドやってきて、一番大きい会場かもしれない。とっても楽しいです。」と、松尾の顔がほころぶ。LUNA SEAとのつながりについては、ルナフェス主催のLUNA SEA・SUGIZOが突然、ライブを見に来てくれたことがきっかけだと語る。「デビューしてすぐのバンドもチェックしてらっしゃるんだよね。」と、GLIM SPANKY自身の体験を話し、「いま一番仲良いかもね!」と、SUGIZOを慕っている様子を伺わせた。
また、亀本は、ルナフェスに出演したことを「学生のときの自分が知ったらどう思うんだろう?とか言うじゃないですか?いまそういう気持ちでやってます。」と、感慨深げにコメントした。
その話の流れから、スペシャルゲストとして、SUGIZOが登場した。SUGIZOは、片手でオーディエンス煽った。松尾は、「めちゃくちゃ熱いロックをやりたいと思います。」と、曲フリをし、『愚か者たち』をコラボステージとしてパフォーマンスした。SUGIZOは、亀本と時折身体を近づけながら、また、松尾とも向き合って目を合わせ、お互いを信頼している表情を見せた。「年代は違っても、同じロックが好きで。音でセッションできるというのが、ロックのいいところ。」と、松尾は振り返った。
「デビューする前から歌ってる曲をやります」と松尾はひと言。ラストは、レトロな印象の『大人になったら』を哀愁を含ませた歌唱でオーディエンスを釘付けにした。
ブルースの切なさと、松尾の持つ独自のスモーキーな声、亀本の情緒あるギターが色っぽさを醸し出す。GLIM SPANKYらしさを全面に出し、ステージを締めくくった。
(取材/文:村松美紀)
GLIM SPANKY(LUNATIC FEST. 2018) 画像 4/4
LUNATIC FEST. 2018 MOTHER STAGE
M1 アイスタンドアローン
M2 END ROLL
M3 怒りをくれよ
M4 闇に目を凝らせば
M5 愚か者たち
M6 大人になったら