ブリトニースピアーズの楽曲のビートが鳴り響き、それを聴きつけたオーディエンスは自然とクラップし始める。ロックフェスにお笑い芸人の肩書きを持つブルゾンちえみ with BがSPECIAL ACTとして登場するとあって、ステージに注目が集まる。
ブルゾンちえみ with B ©ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018 画像 2/5
「みんな夏バテ始まってるんじゃない?栄養指導、はじめるよ。」
この艶やかな声は、ブルゾンちえみだ。最近では多数のドラマに出演するなど、活躍の幅を広げている。まだ姿は見えない。先にステージに現れたのは、白衣を纏ったコージとダイキのコンビ・ブリリアン、通称・with B。2人はイケメンオーラを放つ。
「管理栄養士!」よく通るブルゾンちえみの声。オープニングは音楽を流し続けているようだ。そして、突然ひとことを添えるように「わかめ」と、セリフが流れた。暗転したBUZZ STAGEでは、オーディエンスからの「ちえみコール」が鳴り止まない。
ブルゾンちえみ with B ©ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018 画像 3/5
「みんなごめんね!私によくある、本番にミスが起きるっていう…。ROCK IN JAPANでは、音源が違うという…。」このトラブルに、ブルゾンちえみは、トレードマークの太い眉毛をハの字にして、困り顔をして見せた。また、パフォーマンス予定だったものに関しては「みんなわかるでしょ。オチが“わかめ”だということ。」と、笑いのエッセンスを加えて説明をした。
しかし、これで終わらないのがブルゾンちえみ with Bのステージだ。「いつものネタでやります!」と切り替えた。ピンチをチャンスに変えたのだ。逆境に強いぞ!ちえみ!
「ロックインジャパンに来てるみんな!本能で生きてる?」「生きてるー!」「生きてる?」「生きてるー!」「女に生まれて!」「よかったー!」「男のみんなもありがとう!」
ブルゾンちえみとオーディエンスはコールアンドレスポンスを繰り広げたことで、BUZZ STAGEは十分に温まった。
ブルゾンちえみ with B ©ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018 画像 4/5
「あ〜!ROCK IN JAPANに来れて、よかった!」
Austin Mahoneの『Dirty Work』をBGMにし、お馴染みのネタを、ROCK IN JAPANバージョンにして披露した。屋外フェスならではの日焼け止めを塗り直す時に思うことや、通常のネタ中ではガムを出す場面で、焼きとうもろこしを出すなど、フェスに参加中の人に響くネタを披露し、会場は笑い声でいっぱいになった。
そして、これをやらずには終われないだろう。「世界中に男は何人いると思ってんの〜?みんな一緒に〜!」BUZZ STAGEは一体となり「35億」と気持ち良くコールした。白いワイシャツを豪快に脱いだブリリアンの背中には、それぞれ「ROCK」「IN」と書かれている。最後は、首を左右にゆっくり振って「ロックインジャパン・最高」とセクシーにキメた。
「本当に本当にごめんね!温かい拍手をありがとうございましたー!」ブルゾンちえみ with Bは、誰も想像してなかったシナリオを即興で構成し、BUZZ STAGEいっぱいに集まったオーディエンスを楽しませた。最高にロックだぜ!
(取材/文:村松美紀)
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