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すっかり夜の闇に包まれたWINDMILL FIELD。メトロック東京のラストを飾るのはもはや夏フェスの重鎮として欠かせない4人組ロックバンド[Alexandros]。
真っ赤なライトに照らされながらSEと共に登場したメンバーに盛大な歓声が贈られる。
1曲目の「ワタリドリ」が流れ出せば、日中の疲れもなんのその!両手を掲げながら飛び跳ねるオーディエンスを見て川上洋平(Vo&Gt)が「踊ろうぜっ!」と早々に煽りを入れていく。攻撃的なサウンドと高速メロディに目を奪われる彼らの世界観を表したライブは何度でも見たくなる。
川上のしなやかなクリーンボイスに呼応するかのように、磯部寛之(Ba&Cho)、白井眞暉(Gt)、庄村聡泰(Dr)メンバー全員の音が重なり合い、迫力満点の重低音が夜空に響き渡る・・・。歌を掻き乱していくかのように暴れまくるドラムとギターの音色に煽られて川上もヒートアップ!
「SAY!!」の合図でオイコールとクラップを呼び起こし、人の波で埋め尽くされた場内がダイナミックに揺れていく光景はとにかく「凄まじい」の一言。
アグレッシブな音の後に流れるのはメロウなミドルテンポのサウンド。深い青の光を浴びながら優しくも力強く歌い上げる姿に魅了されていく。心地よい音の余韻に浸りながら壮大な音楽をダイレクトに受け取るその感覚は野外ライブならではの醍醐味だ。
「city」や「Run Away」「Starrrrrrr」など懐かしのナンバーを歌ってくれるサービスもファンにはたまらないと言えるだろう。
序盤、中盤とここまでのMCは一切無し。どこか切ない、耳に残る甘いメロディでひたすら「歌」で勝負しようとする[Alexandros]の実力は日本のロック界でもトップクラス。そんな彼らの歌声に会場のボルテージはさらに盛り上がりをみせていく!