8⽉23⽇、⽇本の未来を担っていく⼗代の『夢』を応援すべく、実際に『夢』を叶えた有名⼈・著名⼈を先⽣に招き、⼀般応募の中から当選した⽣徒(学⽣限定)がその授業に参加できる「超⼗代夏期講習2016」が⻘⼭学院⼤学IVY HALLにて開催され、竹内涼真が先生として登場し、十代の若者たちへ向けて授業を行った。
「映画『青空エール』に学ぶ部活と青春」と題し、三木考浩 監督と共に若い世代にエールを送った。
中でも会場が特に盛り上がったのが、「挫折」というテーマ。ゲスト生徒らの挫折話も露わになる中、最近人気上昇中の若手俳優・竹内涼真が、自身の16年間続けたサッカーと『青空エール』の役作りについて語り始めた。
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「16年間やっていたサッカーが、全く役に立たなかったんですよ」と、いきなり衝撃の一言。「野球とサッカーって全然違って。しかも3ヶ月間という短期間で野球少年になりきらなきゃいけなかったんです。正直すごく不安だったんですけど、『絶対に間に合わせる!』というモチベーションでやったら、何とかなったんですよ。多分、『間に合わないかもしれない』という気持ちでやっていたら無理だったと思うんです。だから、皆さんも目標設定を高くすれば何か新しいものが見えてくる……かもしれないです」と熱く、時に優しく語った。
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それに対し、『青空エール』の監督・三木孝浩が「僕は竹内君の16年間やってきたサッカー、役に立っていると思うよ」と話し始めた。
続けて「その16年間が、今の竹内君を作っていると思うし。10代の挫折ってすごくありがたいんだよ。そもそも挫折って、頑張っているからするもの。動かなければ挫折もしないけど、前にも進まない。その挫折が10代でできるのって、本当にありがたい。だって20代とかで挫折してそこで辞めると、生活できなくなるからね。竹内君は(サッカーで)限界値まで行ったから(今の俳優という)別の道が開けたのでは」と、人生の先輩らしいコメント。
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すると竹内が頷いて、「(高校時代に怪我をし、壁にぶつかったことで)高校3年間はネガティブな考え方で過ごしていたんですよ。でも、その後の俳優の仕事では180度変えて、ポジティブに考えるようになりました。気持ちの切り替えって、本当に大切だなと実感しています」と、より真剣な面持ちで話し、さらに「10代のうちに1つのことに熱中してほしいです」とも生徒に伝えた。
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サッカーに打ち込み続け、ときに悩み、後悔し、それでも今若手俳優として頑張り続ける竹内。そんな彼だからこそ、終始、先生として生徒達に伝えられるメッセージばかりだった。
また、会場は竹内の想いだけではなく、そこにいる人それぞれの真剣な気持ちも空気を振動させているかのようだった。竹内先生のまっすぐなエールは、悩みが尽きない青春時代真っ只中の生徒達にも、確かに届いたことだろう。
(文:青木まりな・写真:山岸一之)