劇団EXILEの青柳翔、AKIRA、小林直己が出演する映画「たたら侍」が現地時間14日、インド・コルカタで開催された映画祭「ディレクターズ・フォートナイト・コルカタ」の国際長編映画部門で、グランプリにあたる「金の女神賞」を受賞した。今作は9月に行われたカナダ・モントリオール世界映画祭でも「最優秀芸術賞」を受賞しており、これで海外の映画祭二つ目の栄冠となる。
近年インドでは、インド映画の世界的な認知向上により、映画市場自体が盛り上がりを見せている。今映画祭の「ディレクターズ・フォートナイト・コルカタ」も、新たに新設された映画祭で、「たたら侍」が記念すべき第一号のグランプリを獲得したことになる。
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モントリオール世界映画祭で各審査員から「世界に通用する作品だ」、「この映画のアプローチは素晴らしいし綺麗だ」、「黒沢映画を現代化したようだ」と称賛を浴びたように、今映画祭のアートディレクターも「遠くから離れた国より、多くの人々の心に触れる作品だった。この美しい作品をコルカタの観衆に披露出来ることは私たちにとっても光栄なことだ」と賛辞を贈った。
今回の受賞に、主演の青柳は「日本の美しい景色、心、伝統がインドの方々にも評価していただき、とても嬉しい気持ちでいっぱいです」と喜びを語ると、AKIRAは「この映画の制作に携わってくださったEXILE HIROさんはじめ、錦織監督すべてのスタッフの皆様に、そして協力してくださった島根の皆様に心から感謝の気持ちをお伝えしたい」と感謝の気持ちを述べた。
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また、海外でも高い評価を受ける今作について、小林は「日本の侍をテーマにしたこの『たたら侍』が、その題材を通じ、国や文化を超え、人間として大切なメッセージが共有できたのではないかと思うと、映画の素晴らしさを感じずにはいられません」と感慨の想いを口にした。
今作は、EXILE HIROが映画初プロデュースを手掛けた、原作なしのオリジナルストーリー。戦国時代の島根・奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命付けられた青柳演じる主人公が、葛藤や挫折を通して真の「武士」へと成長していく姿を描いた本格時代劇映画。
「本物の日本を世界へ」をテーマに海外で高い称賛を得る「たたら侍」。2017年初夏の全国公開が待ちきれない。
【受賞コメント】
■青柳翔
映画「たたら侍」が遠く離れたインドで賞を頂けた事に大変感謝しております。この作品はもちろん、古来から今現代に伝わる「たたら吹き」、日本の美しい景色、心、伝統がインドの方々にも評価していただき、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。これからも世界のたくさんの方々に「たたら侍」を観て頂けたら嬉しい限りです。
■AKIRA
このたびの受賞を心から嬉しく思ったと同時に、この映画の制作に携わってくださったEXILE HIROさんはじめ錦織監督すべてのスタッフの皆様にそして協力してくださった島根の皆様に心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思いました!たたら侍には「刀」を通して日本人が持つ伝統技術や美しい心強い精神そして真の「侍スピリッツ」を島根の美しい情景と共に映し出しております。
まさに”MADE IN JAPAN”の映画が遠くインドの方の心にも響いたと思うととても嬉しく、この作品に出演できたことを誇らしく思います。日本の素晴らしさが映画を通して世界に広がりますことを願っております。そして名誉ある賞に恥じぬよう引き続き日々精進していけたらと思います。
■小林直己
この度、グランプリを受賞できたことを、本当に嬉しく思います。日本の侍をテーマにしたこの「たたら侍」が、その題材を通じ、国や文化を超え、人間として大切なメッセージが共有できたのではないかと思うと、映画の素晴らしさを感じずにはいられません。インドには、まだ訪れたことが無いので、いつか訪問してみたいです。