昨春、東京混声合唱団と共に卒業ソング5曲を「新音楽視聴体験 音のVR」(以 下:「音の VR」)で配信し、学生の“卒業”という節目を応援してきた、KDDI と KDDI 総合研究所。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で従来の卒業式を行えない学生の“卒業”という思い出づくりを「音の VR」を通してサポートするため、卒業ソングの定番「3月9日」を歌う藤巻亮太と東京混声合唱団、全国の高校生によるリモート合唱の配信を決定。「音の VR」内で、2021年3月9日から配信される。
Q:今回の取り組みに参加しようと思った理由
卒業シーズンになるとありがたいことに、「3月9日」を卒業式で歌ってくださっているという声を多く聞きます。その度、自分もできるだけ協力したいと思い、さまざまな場所で歌ってきました。ですが、今年はこのような状況下で、卒業式が縮小になったり、みんなが集まって合唱をするという機会が奪われて心が痛む思いでした。そんな中、今回「音の VR」のお話をいただきました。参加したいと思ってくれた方とバーチャル空間の中で一緒に歌えるという、このテクノロジーを使って、みんなと思い出や、大切な人への感謝の思いを共有できればと、参加させていただきました。
Q:「音の VR」の印象は?
俯瞰で見ると全体がバランスよく聴こえるのですが、声にフォーカスをすると聴きたい人の声に近づけるという技術はすごいですよね。同じ地域に住んでいなくても、VR 空間で世界中の人が出会って歌声が交じり合って、それを思い出に残せるのは素敵なことだと感じました。
Q:学生の動画を見ての感想
上手にアカペラで歌う方、イヤホンをして歌う方、教室で歌っている方、皆さんそれぞれの場所からそれぞれの方法で参加をしていただけて嬉しいです。同じ曲でも、“歌は自由で正解がない”ということを感じられて温かい気持ちになりました。「瞳を閉じれば あなたがまぶたのうらに いることで どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私も そうでありたい」というサビの歌詞ですが、参加してくれた人、一人ひとり目を閉じたときに浮かべる人は違いますし、その人たちを思い浮かべながら歌ってくれている姿に、それぞれの“歌”があり、“人生” が あることを感じられて温かい気持ちになりました。いろいろな思い出を自分の胸に刻み焼き付けて、また明日から新たな世界に進んでいこう、そんな思いで歌ってくれているのかなと感じています。
Q:卒業生へ向けて
とても大変な状況にありますが、物事は裏返すと、だからこそ気づくこと、だからこそ見つけられることもあると思います。ネガティブなニュースがある一方で、小さな日々の助け合いなどニュースにはならないけれど明るい出来事もたくさんあります。コロナ禍で卒業を迎えるということで、改めて「大変な時期を一緒に乗り越えてきたね」という友情や家族との絆を自分の中で確かめると、感謝の気持ちが膨らむと思いますし、そういう想いは人間を支える大きな力になると思います。「あの時一緒に乗り越えられたのだから、これからもっと大変なことがあったとしても乗り越えていけるよね」という気持ちで、次の世界に羽ばたいていってほしいと思いますし、心 から応援しています。
■参加した高校生のコメント
みんなで作り上げる最後の行事である卒業式が、証書授与のみで本当に残念に思います。卒業式という形ではなくても、最後、みんなの思い出になるものとしてリモート合唱がいいと思い参加しました。
■サービス概要
「3月9日」に加え、新卒業ソング「オウエン歌」を配信。
「新音楽視聴体験 音の VR」アプリを App Store からダウンロードのうえ、ご視聴ください。
・配信開始日:2021 年 3 月 9 日(火)
・参 加 者 数:現役高校生 27校67名
・配信楽曲:
(1)3月9日(藤巻亮太&高校生 リモート合唱 supported by 東京混声合唱団)
(2)オウエン歌(藤巻亮太・東京混声合唱団)
(3)オウエン歌(東京混声合唱団)
・「音の VR」アプリダウンロード
URL:https://apps.apple.com/jp/app/id1385271734
・対応機種:iOS 13.0 以降の iPhone、iPad、およびiPod touch
・利用料金:無料
・「音の VR」ウェブサイト:https://time-space.kddi.com/otonovr/
■藤巻亮太プロフィール
1980年生まれ。山梨県笛吹市出身。2003年にレミオロメンの一員としてメジャーデビューし、「3月9日」「粉雪」など数々のヒット曲を世に送り出す。2012 年、ソロ活動を開始。1st アルバム「オオカミ青年」を発表以降も、 2nd アルバム「日日是好日」、3rd アルバム「北極星」、レミオロメン時代の曲をセルフカバーしたアルバム「RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010」をリリースする。2020年1月には、「ウルトラマン クロニクル ZERO&GEED」のオープニング主題歌として書き下ろした新曲「Heroes」を配信限定リリース、11月には中島美嘉とのコラボ楽曲「真冬のハーモニー」が配信リリースされた。2021年、震災復興支援ラジオでの共演がきっかけで誕生した川嶋あいさんとのコラボレーション楽曲「どうにか今日まで生きてきた feat. 藤巻亮太」(作詞:川嶋あい 作曲:藤巻亮太)を 3月12日に配信リリース。地元・山梨県では自身が主催する野外音楽フェス「Mt.FUJIMAKI」を開催するなど精力的に活動を続けている。
公式HP:http://www.fujimakiryota.com/
■東京混声合唱団プロフィール
1956 年に創設された日本を代表するプロ合唱団。東京、大阪での定期演奏会のほか、年間 150 回の公演を行っており、サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞している。
公式HP:https://toukon1956.com/
■新音楽視聴体験 音の VR について
KDDI 総合研究所が開発した「音の VR」は、360度動画の見たい・聴きたい部分に自由自在にフォーカスできるインタラクティブ視聴技術です。最大360度 8Kビデオ・ 360 度 3Dオーディオから、空間的に自然な広がりと定位を持つ、任意の範囲の音場をリアルタイムに合成、再生します。お客さまのスマートフォンなどの操作や動作に応じて、好きなパートに近づいたり遠ざかったりするという、今までにない視聴体験をアプリ上で実現しました。