2月25日、東京・神宮前にあるラパン・エ・アロで「mysta Comedy Stage」が開催された。
mysta(マイスタ)とは人気急上昇中のアイドルやお笑い芸人、シンガーなどのタレントが連日投稿する動画を会員登録不要で楽しむことができるサービス。
mysta Comedy Stageには、総勢21組の若手お笑い芸人が集結し、約3時間半に渡って終始笑いを提供した。
出演者は、お笑いバトルのファイナリストには勝ち進めなかったものの、mystaアプリのランキング常連たちばかり。それぞれカラーの違うネタで攻めまくり、会場の観客を存分に楽しませた。
トップバッターのピン芸人、ゴッホ向井ブルーからライブはスタート。3人組のニュークレープがシチェーションコントで会場を沸かす。
ユーチューバーとしても活躍する秋山ペイソンは、独特の間と力技の顔&声芸で観客を強引なまでに爆笑の渦へ巻き込む。
虹孔雀はコンビで、相撲やヤンキー映画をテーマに漫才を繰り広げた。
ゴールドラッシュは、アニメをモチーフにした斬新な切り口のアキバ系コントを展開。『聖闘士星矢』感のあるバトル感ネタもかなりの面白さ。
ブリキカラスがいい声のシュール感のあるコントを見せたあとは、赤いドレスのベルサイユが登場。女性の恋の切なさのネタから、桂銀淑「夢おんな」、森進一「港町ブルース」などの昭和歌謡を歌うというオリジナルなお笑いを見せつけた。
さらに、たぬきごはんは大正ロマン、昭和初期の世界に突入。和風のお嬢様と執事のコミカルな掛け合いが、まったり感と爆笑を生むという展開に発展した。
色黒のコンビ、だるまウインナーのあとは、黄色いキャップのもりせいじゅが元気さ全開。割り箸を観客にプレゼントしたかと思ったら、受け取ったのお客さんを無理やりステージに上げて全員でダンスを繰り広げた。
女優でもある金澤真央が原始人のエチュードを披露し、ジュウジマルがボイパ芸を見せ、男らしいおなべと女らしい男のコンビのペッパーボーイズが正統派の漫才を行ったりと、様々なステージが展開されていく。
ゴールドのスーツに身を包んだアモーンは、最強漫才師と絶叫。最強の一休さんなど、声を張りまくるパワーたっぷりのネタで、強引に観客をねじ伏せた。
ダンディーなムードの三福エンターテイメントは、白壁を使ってのユニークなステージを見せる。ピン芸人のリクロジーは、学生服を着て男子高校生の日常をデフォルメしてコミカルにアピール。トリオのあまからひやしは、途中で衣装チェンジして、ボクシングネタを披露。
いかちゃんは、イカ型のフリップとコップ芸で癒し系のほのぼのとした笑いを提供。メガネと体重100キロの女性コンビ、ミライパレードが体を張ってのコントを見せ、タイプのバラバラな男性トリオ、トンツカタンがカタコトエイゴ教室というシチュエーションコントで笑いを誘う。そして、ジャイアントジャイアンが、ボケながら自分で正論を言い、それにツッコミを入れるという新展開の漫才で会場を笑いに包み、長時間に渡ったmysta Comedy STAGEを締めくくった。
ニューカマーの荒技は、お笑いの新たな息吹を感じるエナジーたっぷり。問答無用の楽しさの詰まったステージだった。
(取材/文/写真:土屋恵介)