元乃木坂46で女優の深川麻衣が6月16日(土)、17日(日)に朗読劇「栄二を愛した女」への出演が決定した。
深川の朗読劇出演は4月20日 (金)「ふじこの恋」に次いで第2弾となる。
〜同じ男を愛してしまったふたりの女。没後50年、山本周五郎の最高傑作〜
没後50年という節目を迎え、今なお語り継がれる山本周五郎作品の魅力。
本作の原作である「さぶ」は、その最高傑作ともいわれ、対照的な青年ふたりのドラマティックな生き様は感涙必至。幅広い世代で根強い人気を誇る。
朗読劇「栄二を愛した女」では、その世界で同じ男性を深く愛してしまったふたりの女性が物語を進めていく。知花くらら扮する、しっかり者で姉御肌のおのぶと、深川麻衣扮するおとなしいが芯の強いおすえ、それぞれの女性がそれぞれの愛し方で貫く想い、ピアノの生演奏と共に繰り広げられる、愛と友情に“粋”がきいた江戸の物語。
朗読劇 「栄二を愛した女」 画像 2/2
◆ あらすじ ◆
高いプライドが災いして損をすることもあるが何でも器用にこなす利発な「栄二」と、要領は悪いがどこまでも真っ直ぐで、優しい心の持ち主の「さぶ」。対照的なふたりではあったが、「いつかふたりで店を持とう」と同じ奉公先で友情を育んでいた。そんなふたりも年頃の青年になり、恋をする。栄二は出入りしている先の中働きの「おすえ」に、さぶは行きつけの小料理屋で働くしっかり者の「おのぶ」に、それぞれ想いを寄せていた。そんななか、とある窃盗事件の濡れぎぬを着せられ、奉公先を追われた栄二。あまりの理不尽に腐り、自暴自棄になる栄二を、さぶは根気良く励まし、支える。また、ふたりの女も同様だった。気風も面倒見もよいおのぶは叶わぬ想いを胸に、おすえは決して明かすことのできない秘密を隠し持ち、栄二を愛し、支え続けた。ラストで明かされる真実に、女たちの強い愛が浮き彫りにされる。
◆知花くらら ◆
1982年生まれ。沖縄県出身。多数の女性ファッション誌でモデルを務めるほか、TV・ラジオ・CMに多数出演。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で女優デビュー。現在はJFN「企業の遺伝子」でMCを務め、集英社「Marisol」、プラネットライツ「男の隠れ家」ではエッセイを連載中。2017年には第63回角川短歌賞の佳作に入選。歌人・永田和宏氏との共著「あなたと短歌」を刊行するなど、幅広い分野で活動中。2012年からは祖父の故郷である沖縄・慶留間島に福島の親子を招く保養キャンプ「げるまキャンプ」を主催し、今年で7回目の開催となる。また、国連WFP日本大使としてアフリカやアジアなど食糧難の地域への現地視察を行い、日本国内で積極的に現地の声を伝える活動を行っている。
◆深川麻衣 ◆
1991年、静岡県生まれ。「乃木坂46」の初期メンバーとして数多くのヒット作と共に活動し、同グループを牽引する存在に。「乃木坂の聖母」の愛称で老若男女に親しまれ、「国民的人気グループ 乃木坂46」の礎を築いた。人気絶頂の中、俳優業に専念するべく2016年に同グループを卒業。同年、テレビドラマ「プリンセスメゾン」(NHKBS)に出演し、2017年には北村薫原作の舞台「SKIP」で主演を務め、本格派女優として注目を集める。現在、ブライダルジュエリーブランド「アイプリモ」の新CMに出演し好評を博している。2018年2月公開の主演映画「パンとバスと2度目のハツコイ」や2018年4月公演舞台「ふじ子の恋」は大きな話題を呼んでいる。
◆ 笹部 博司(作・演出)◆
脚本家・演出家・演劇プロデューサー。
1977年に演劇・戯曲を専門とする出版社「劇書房」を設立。海外のベストプレイシリーズ、寺山修司戯曲集などを出版する。次第に、自社で出版した作品を制作し上演するようになり、1990年に演劇製作会社「メジャーリーグ」を設立。主な作品に、大竹しのぶ「奇跡の人」、武田真治(初演)・藤原竜也(再演)「身毒丸」、麻美れい「メアリー・ステュアート」、蜷川幸雄演出「グリークス」、白石加代子「百物語」シリーズなど。
新潟市民芸術文化会館の演劇部門芸術監督として、2013年よりリーディング企画“物語の女たちシリーズ“をスタートさせ、十朱幸代「燃えよ剣」、奈良岡朋子「黒い雨」、岸恵子「蝉しぐれ」、松坂慶子「私のエディット」など、すべての上演台本を手掛ける。他にリーディング企画としては、井上芳雄による「夜と霧」で上演台本のほか演出も担う。2016年より”りゅーとぴあプロデュース”による演劇作品創作をスタートさせ、第1弾となる白石加代子主演「エレクトラ」を上演した。2017年10,11月に“物語の女たちシリーズ”の第12弾「大石内蔵助の妻 りく」の上演台本・演出を手掛ける。
◆笹部博司コメント◆
どんな女も惚れてしまうような栄二と愚鈍なさぶ。原作の「さぶ」は男の友情の話であるが、本作は女の友情の話にした。気風のいいおのぶはくらら、一途でひたむきなおすえは麻衣。ハンカチの用意をして、ご来場を。
◆知花くららコメント◆
原作の山本周五郎『さぶ』は憧れの作品でした。今回の朗読劇では、おのぶの人生を通して、許すということ、そして女性の強さを、観客の皆様とともに感じられたらと思います。人間味溢れる言葉で紡がれるこの美しい作品に携われることを、幸せに感じます。
◆深川麻衣コメント◆
「さぶ」の舞台は江戸時代ですが、いつの時代も関係なく、生きていく上で大切にしていきたい心や想いがこの作品にはたくさん詰まっていて、今回おすえとして朗読劇に参加できることをとても嬉しく思います。会場に来て下さる皆さんと「さぶ」の世界へ飛び込んでいくことが今から楽しみです。
【スタッフ】
作・演出 笹部博司
音楽 佐藤昌
舞台監督 松本仁志
照明 中島一(ライズワン)
音響 権藤まどか(STAGE SOUND)
宣伝美術 渡辺浩光
制作 玉田由香里 矢野平祐
制作プロデューサー 谷渕寿江
企画・制作協力 スタジオ オーデュボン
企画 狩野直人
製作 小林栄太朗
主催 テンカラット
【出演】
知花くらら
深川麻衣
【会場】
六行会ホール
(京浜急行「新馬場駅」北口より徒歩3分)
〒140-0001東京都品川区北品川2-32-3
【公演日程】
2018年6月16日(土) 13:00〜
2018年6月16日(土) 18:00〜
2018年6月17日(日) 12:00〜
2018年6月17日(日) 17:00〜
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
【料金】
8,800円(税込)全席指定
【チケット発売】
【抽選先行】
受付期間:4月21日(土)10:00〜4月25日(水)23:59 当落発表:4月27日(金)
【一般販売】
販売期間:5月3日(木)10:00〜6月13日(水)20:00