2018.05.17 公開
放送作家として人気バラエティを数多く手掛けるほか、小説家、脚本家、エッセイストとしても才気を発する鈴木おさむによる、完全オリジナルの長編映画監督デビュー作『ラブ×ドック』が5月11日、ついに全国公開された。翌日12日には、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて公開記念舞台挨拶が行われ、主演の吉田羊、共演の野村周平、玉木宏、大久保佳代子、広末涼子、成田凌、篠原篤、唐田えりか、鈴木おさむ監督が参加した。
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恋愛クリニック「ラブドック」を訪れる恋愛体質のパティシエ・剛田飛鳥役の吉田は、昨晩初日に本編を映画館で鑑賞したと明かし「シャチに水をかけられたり、ピンポン玉でキスをしたり、初めてのことが多かった。それぞれのキャラが濃くて、皆さんのお芝居に反応するだけで世界観が出来上がった。この先、私が恋愛映画をやることはたぶんないと思うので、奇跡のような映画であり、いい経験でした」と挨拶した。
ホイップクリームキス、ピンポン玉キス、金魚キスなど様々なシチュエーションのキスシーンが描かれる本作。それにちなんで理想のキスのシチュエーションを聞かれた大久保は「自然な中でのキスが理想」というと、野村や吉田から「森とか?ネイチャー?」との天然疑問を挟まれるも「同棲2年くらいの関係。2ドアの冷蔵庫の中からしゃがんでポン酢を探しているときに、振り返った瞬間キスされるのがいい」と設定を説明し、なんと野村と実演。やっておきながら大久保は「実演は照れる…」と乙女の表情だった。
ラブドッグの魅惑の女医院長・冬木玲子役の広末は、理想のキスについて「2つで迷う」と周囲を驚かせ「一つは結婚式の誓いのキス。短くてもキュンとするし、長すぎてもハラハラする。もう一つは大久保さんと似ていて、自然な感じで毎朝の行ってらっしゃいのチューかな」と大テレ。すかさず大久保が「毎朝していますか?」とズケズケと詮索し、笑いを誘った。
玲子のクールな助手・桜木美木役の成田は「実際にやったことがある」と理想のキスは経験済のようで「幼稚園の時に好きな人が片付けしている横で、振り向くときにほっぺに触れた」と振り返ると、大久保からは「幼稚園!?早くね!?」、吉田からも「もう、おませさん!」と黄色い声。飛鳥の友人が通う整体ジムのトレーナー・野村俊介役の玉木は「人前でキスをするのは抵抗がある。でも海外に行ったら羽根を伸ばしたくなる」そうで「アイスランドとかに行って、オーロラを見ながらキスをしたらロマンチック」と告白した。
飛鳥のスイーツ店で働くパティシエ・花田星矢役の野村は「オーロラキッスですか?」と玉木の理想をイジる一方で、自身は「何かが始まりそうなキスがいい。家のベッドとかで、何かが始まりそうなキスをされたい。今日なんかいい日だなぁというキス」と珍回答。全員から「何?どういうこと?わかんない」と首をかしげられると「女性からしてくれるのならば何でもいい。普段は男からすることが多いので、女の子からキスしてくれたらそれでいい」と再説明。それでも登壇者が納得しない様子を見せると「そうじゃないですか?玉木さん」と玉木に助けを求めていた。
そして吉田は理想のキスについて「髪の毛を切ったときに、『可愛いじゃん』と髪の毛を触りながら引き寄せてチュッとされるのがいい。唇や頬のようなオーソドックスな場所ではないところにキスされると、自分のパーツのすべてを愛してくれていると思えるから」と妄想。それに客席のファンから拍手が上がり、吉田は「誰かとやります?」とジョークで笑わせた。篠原は鉄人レース後のキス、唐田はおやすみのキス、鈴木監督は老後の渋谷でのキスと、それぞれ理想のキスを熱っぽく紹介した。
またこの日47歳を迎える大久保に、サプライズで大久保の愛犬パコ美をかたどった特製バースデーケーキーをプレゼント。さらに劇中のホイップクリームキスにちなんで、吉田が大久保の頬にクリームを塗りつけてキスするというサービスショットもあり、公開記念舞台挨拶は大盛りあがりとなった。
最後に長編映画監督デビューした鈴木監督は「大人の女性が観られる恋愛映画は少ないが、これを機に増えたら嬉しい。大人の女性の方にとっての人生のサプリメントになれば」とアピール。主演の吉田も「劇中にある『人生に無駄なことはない』というセリフが好きです。辛い思いをしても、それを含めて人生だと、最後に自分を肯定できる映画になりました。皆さんにも何か一つでもポジティブなものを受け取ってもらえれば」と願いを込めた。
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