一宮市と株式会社dance earthは、ダンスを通じて次世代を担う子どもたちの育成に貢献したいという、価値観や社会貢献活動に対する共通の想いから、「ダンス教育等に関する連携協定」の締結式が3日、愛知県一宮市役所にて行われた。締結式には、株式会社dance earthの代表取締役CEOでもあるEXILE ÜSA、一宮市長の中野正康氏らが出席した。
ÜSAは、世界中の人とダンスで繋がりたいという想いから2006年に自身のプロジェクト『DANCE EARTH』をスタートさせた。これまで世界20カ国以上を旅し、世界各地でその土地由来のビートを乗りこなし、2013年には、「日本の踊り」を巡る旅をスタートさせ、これまでに全国20カ所以上の祭りを巡り、一宮市内で毎年行われている『一宮七夕まつり』にも過去2回参加している。
市長の中野氏は「一宮市ではダンスを活かした町づくりだけではなく、学校教育の中でダンスが必修ということで、一宮市内の子どもたちのダンスレベルを上げるために、まず先生たちのレベルをあげるということが一番の近道だと思っています」と現状の課題を明かした。
現場の教員らが抱えている『自分自身が踊れない』『基本ステップが分からない』『評価の仕方が分からない』という問題に対してÜSAは、「自分はずっと子どもたちにダンスを教えてきた経験があるので、これまで培ってきたものを、一宮市のダンス教育の場面で役立てていきたいと思います」と意気込みを語り、今後ダンス教育に携わることについて意欲を見せた。
今回の締結にあたり、教職向けのダンス講習会や意見交換会、現場の意見を取り入れたダンス教材開発、地域密着型を目的としてLDHが経営するEXPG STUDIOからインストラクターを派遣し、教員のアシスタントとして指導を行う取り組みを今後検討中だという。
さらにこれからの意気込みについてÜSAは「まずは先生方にダンスが楽しいと感じてもらい、ダンスを教える側も楽しいと思って頂けるような環境を作りたい」「ダンスの力は無限にあると思うので、ダンスで役に立てるのであれば、できるだけ多くの現場に足を運びたい」と語った。
今年の7月~8月には、教員向けを対象としてヒップホップを主にした現代的なリズムのダンスの指導者講習会が一宮総合体育館にて開かれる予定。