女優の山谷花純が13日、東京ドームで開催された巨人ー広島戦の始球式を務めた。
山谷は、12歳で女優デビューを果たすと、スーパー戦隊シリーズ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のモモニンジャー役で注目を集める。
以降多数のドラマや映画に出演し、2019年にはマドリード国際映画祭で最優秀外国語映画主演女優賞を獲得。
また、NHK大河ドラマや連続テレビ小説にも多数出演し、昨年放送された「鎌倉殿の13人」では源頼家の妻妾のせつ(若狭局)を好演。また「おひさま」や、当時社会現象になるほどの人気を博した「あまちゃん」、現在放送中の「らんまん」に出演し、女優として着実に人気と実績を積み重ねてきた。
この日の試合は「高知ナイター」として行われ、高知県内の観光地のPRや、両チームへ特産品の贈呈、高知県のマスコットキャラクター「くろしおくん」もグラウンドに登場するなど高知県の魅力を発信。
今回は、山谷が出演中の「らんまん」が、高知県を舞台に作品という所縁の中、始球式が実現。
始球式前に意気込みを聞くと、
「目指すはストライクです!そのために事務所のスタッフさんと練習し、投げ込んできました」と力強く語り、この日のために練習をしてきたとのことを明かした。
巨人のユニフォームに、オレンジのパンツをスタイリッシュに合わせた山谷の背番号は「12」。
その理由を聞くと「生まれ月が12月というのもあったのですが、私は1番の隣に並んでいる2番がすごく好きなんです。私がやっている役者という職業が、主役を立てるという意味で、1番を立てる存在がいないと、良い作品になっていかないし、この1番も立たないと思います。なので、私は12という数字をすごく気に入っているんです」と、山谷の役者業に対する考え方を交え話した。
始球式直前、「緊張してきました」とソワソワした様子の中、小走りでマウンドへ。
四方へ丁寧にお辞儀をした後、捕手を務めた中山礼都選手を目がけ、大きく振りかぶりダイヤミックな投球フォームを披露したが、ボールは引っかかり左にそれた。
それでも、ワンバウンドで中山選手のグローブにボールが届くと、スタンドからは大きな拍手と歓声に包まれた。
人生初の始球式を終えた山谷は「ワンバン悔しい!」と感情をあわらにしながらも、
「独特な空気感で、マウンドに上がった瞬間、ファンの方々の活気だったり、視線をすごく感じました。不思議でフワフワとした、新しい感覚を味わうことが出来た貴重な1日になりました。あの緊張感で投げている選手の方は本当にすごいなと思いました」と充実した表情で振り返った。
自己採点について問われると、
「初めてにしては、ちゃんと届いた方だと思うので、60点くらいです。(笑)
投球フォームが良かったと、見た方々からご意見をいただいたので、そこをもっとプラスでアップデートしていけたらと思います」と、早くも課題点を挙げると、
「もし、次始球式をやらせていただける機会があった時は、ノーバンで決めたいです」と次回のリベンジを誓った。