アクションスポーツの国際大会「Xゲームズ」が21日、千葉で開催され、スケートボード男子バートが行われた。今年の大会で注目を集めたのは、わずか10歳で出場を果たした最年少選手、河上恵蒔（かわかみ えま）。

河上は今年アメリカで行われた「X Games Ventura 2024」で、9歳9ヶ月で男子選手としての最年少出場記録を更新し、大きな話題を呼んだ。スケートボード界のレジェンド、トニー・ホークもその実力を高く評価し、「神の正統後継者」として認められるほど、世界中から注目を集める存在へと成長している。

大会の1本目で、河上は空中で2回転半する大技「フロントサイド900」を完璧に決め、大歓声を浴びる。しかし、その後の技が続かず、結果は10位に終わった。それでも、若干10歳でありながら世界トップクラスのライダーたちと肩を並べ、その存在感を存分に示した。

試合後、河上は「自分が一番決めたかったルーティンを決められなかったから悔しい」と振り返る一方で、「今まで映像で見ていた憧れのライダーたちと、この千葉で同じフィールドに立てたことが嬉しい」と喜びを語った。さらに、「次の大会では今回決められなかったルーティンを完璧にして、最強のパフォーマンスを見せたい」と次回への意気込みを示し、さらなる成長を誓った。

河上恵蒔は、10歳にしてスケートボード界の未来を担う逸材として、世界中から熱い注目を集めている。次の大会でどのような進化を遂げるのか、その成長から目が離せない。「神の正統後継者」としてさらなる高みを目指す河上の挑戦に、世界が期待を寄せている。