2022.10.31 公開
西田征史×濵田崇裕(ジャニーズWEST)、舞台「盗聴」取材会のオフィシャルレポートが到着

(左から)西田征史、武田玲奈、濵田崇裕、有輝(撮影:GEKKO)(※提供写真)  画像 1/1

2022年10月31日、東京グローブ座で濵田崇裕主演「盗聴」が開幕。初日開幕前日に報道陣に向けフォトコール取材会が実施され、そのオフィシャルレポートが到着したので、以下に紹介する。

フォトコールで披露されたのは、冒頭の数シーンと中盤の1シーン。『盗聴』というタイトルからはどんな雰囲気の舞台なのか想像しにくいが、本作は西田の書き下ろしサスペンスコメディ。濵田のイメージともぴったりなポップさで幕が開いた。

物語の主人公は、濵田演じる【有限会社 盗聴撲滅隊】の社長・榎木田。社長とはいえ、つなぎ姿ですいすいと盗聴器を見つけていく。相棒は健吉(有輝)。仕事後のお決まり「盗聴撲滅隊」の“キメポーズ”には「やめません?」と不満げな健吉だが、どこかとぼけた榎木田とのテンポのいいやり取りは心地よく響く。そんな二人のもとにひょんなことから大学生の睦美(武田玲奈)が加わり、新たな「盗聴撲滅隊」が動き出すところから、この物語は始まっていく。

披露されたのは短いシーンであったが、映像を取り入れた演出や、大きな回転式のセットの秘密基地めいた雰囲気も楽しく、そこに依頼主として訪れる熊切華怜(上野なつひ)や捜査に協力する二条孝之(渋谷謙人)など、登場人物一人ひとりが際立っていた。「あの人が隣にいないのなら生きている意味がない」と語った睦美や、盗聴器の調査をしすぎて「誰かを信じるのが怖いから恋人はいらない」と言う健吉、「信じるに値する人はいる」と信じる榎木田のやり取りは、多くは笑えるものやほっこりするものだが、突然スルッと心の奥に入り込んできて揺さぶられる。物語の展開も、彼らが語る言葉も、ぜひ劇場で堪能してほしい。


フォトコール後の会見には、脚本・演出の西田、濵田、武田、有輝が登壇。まずはそれぞれ「稽古も順調に進んで、無事に初日を迎えることができて幸せです」(濵田)、「僕だけ舞台が初めてなのでわからないことだらけですが、みなさんやさしくて。恩返しできるように一生懸命がんばりたいです」(有輝)、「初日を迎えられて幸せです。みなさんと一緒に楽しんでいきたいです」(武田)、「お客さんの笑い声で最終的なカタチになると思うので、ぜひ楽しんでいただければ」(西田)と開幕目前の気持ちを語る。

脚本について西田は、「人が表に見せている顔と裏の顔に興味があって(生まれた作品)。自分でも思わぬほうに筆が進みました」と明かし、登場人物は「濵ちゃん(濵田)をはじめみなさんのイメージは頭にあったので、ちょっとずつシンクロしている部分があります」。劇中の「盗聴撲滅隊」のポーズは濵田と有輝がつくったそうで、フォトコールでは見せられなかった武田も含めた三人バージョンを披露し、会見を盛り上げた。

濵田の座長ぶりについて有輝は「本当にやさしい。変に緊張せずリラックスして稽古ができました。すごくいい座長です」、武田は「優しくてみんなのリーダーとして引っ張ってくださいます。私は人見知りで自分からいけないことがあるのですが、(濵田が)『一緒にやろう』と言ってくださいます」と絶賛し、座長はガッツポーズ。西田と濵田は初めてのタッグとなるが「濵ちゃんはいろんな色に染まれる方。日々印象が違います。それは波があるというわけではなく、明るい方向の中ですごく自然体な方なんだと思います」。

最後に濵田が「これまでは舞台ができることは当たり前だと思っていましたが、いまは改めてこの状況で公演できることを嬉しく思います。この作品はきっとお客様によって感想が違うと思います。そこも楽しんでいただければ」と語り会見は終了した。


(撮影:GEKKO/文:中川實穗)

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