2023.06.07 公開
麹町学園女子中学校高等学校は、作家である小林エリカ氏より、2020年夏頃に風船爆弾についての取材の依頼を受けて、本学園のこれまでの周年誌や同窓会の資料等を貸し、インタビュー等で協力した。
その作品が朗読劇で6月19日(月)に上演される。
■風船爆弾とは
第二次世界大戦末期の日本がアメリカ本土爆撃を目的につくった気球による爆弾兵器だ。
和紙をこんにゃく汁で加工し、水素ガスを充填して直径約10mの大型風船をつくり、時限投下装置付きの爆弾や焼夷弾を吊るして、ジェット気流にのせて飛ばした。
アメリカ近辺には約1割が到達したといわれているが、ほとんど効果はなかった。
この風船爆弾の制作に動員されたのが全国の高等女学校の生徒たちで、当時の本学園の生徒も東京宝塚劇場で風船爆弾の製作に関わっていた。
■朗読劇について
音楽朗読劇「女の子たち 風船爆弾をつくる」
戦時下の有楽町、銀座周辺で女学生たちも駆り出された学徒勤労動員。
工場と化した劇場で作られた風船爆弾をテーマに、過去の歴史を現代に地続きの問題として生々しく提示する作家・小林エリカの脚本をもとに、当時実際に女学生たちが歌ったうたを交えながら朗読劇を立ち上げる。
この作品について、本学園がこれまでの学園の周年誌や同窓会の資料等をお貸しし、インタビュー等でご協力した。
この度、6月19日(月)に銀座・王子ホールにて朗読劇が上演され、夏には文芸誌の「文學界」(文藝春秋社)に掲載予定で、その後単行本として刊行予定となっている。
■音楽朗読劇「女の子たち 風船爆弾をつくる」 詳細
日時:2023年6月19日(月)18:30~
場所:銀座・王子ホール
出演:角銅真実、寺尾紗穂、浮、古川麦
脚本:小林エリカ
選曲:寺尾紗穂、小林エリカ
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