劇団4ドル50セントが1日、高田馬場ラビネストでスピンオフ公演『生まれたその日は青空だった』の公開ゲネプロを行った。
劇団4ドル50セントは、秋元康氏プロデュースの演劇を中心とした総合エンタテインメント集団で、2017年8月から活動を開始し、昨年8月に旗揚げ5周年を迎えた。今年1月には、新劇団員オーディションも開催するなど、拡大を続けている。
劇団4ドル50セント『生まれたその日は青空だった』ゲネプロの様子(※提供写真) 画像 2/5 劇団4ドル50セント『生まれたその日は青空だった』ゲネプロの様子(※提供写真) 画像 3/5
本作は、2期生の田中音江と吉川真世のW主演となる。本劇団で2期生が主演を務めるのは初とのこと。
初日を迎えた心境を聞かれた田中は、「初日を迎えられて本当にホッとしています。最初は不安が強く、みんなのことを引っ張っていけるのかなと気負っている部分もありましたが、みんなが前へ前へ進んでいくという気持ちが大きくて、自分の出来ることをやろう!という気持ちになれました」と、爽やかな笑顔を見せながら話した。
吉川は、主演に抜擢されたことについて、「主演と聞いたときには、単純に喜びと驚きが大きかったです。
この劇団に入る時に、オーディションで『劇団の顔になれるような女優になりたい』と話していて、その夢が主演という形で一歩近づいたらいいなと思っています。2期生も、劇団4ドル50セントを引っ張っていくんだという自覚をして進んでいけたらいいなと思っています」とたくましい表情で語った。
本公演は、秋元康氏が手掛けたオリジナル楽曲をテーマにしており、劇中でも歌やダンスを披露する場面が入っている。
田中や吉川と同じく2期生の宮嶋璃乃は、「今回、秋元さんが作詞をした曲を劇中で披露するのが4年ぶりで、歌詞の中にある言葉が、セリフの中にも散りばめられていて、そこが見どころの1つです。また今回は、私たち2期生や、劇団候補生が、初めて劇中でダンスや歌を披露するので、そこにも是非注目していただきたいなと思っています!」とコメントした。
また、今回は今年1月に開催された新劇団員オーディションで最終審査に残った4名、前田萌香、笠原実歌、秋吉アンナ、直井瑞季が初出演となる。
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この4名に対して、本公演で唯一の1期生メンバーの中村碧十は、
「本当にみんな活力もパッションもすごくて、ひしひしとそれを受けながら切磋琢磨していったこの1ヶ月間だったなと思います。今回の舞台が『ごっこ遊び』がテーマなんですけど、放課後みたいにみんなで休憩中とかも遊んだりするんですね。その時に、いきなり笠原実歌さんに、『相撲を取ってください』と言われて、稽古が終わった後、なぜか相撲を取っていました。(笑)」
と和気あいあいとした雰囲気で、まさに青春を体現したようなエピソードを披露した。
さらに、本公演では30公演全てで異なるアドリブパートがあり、そこには日替わりで劇団員が出演するとのことで、斬新な試みとなっている。
アドリブパートについて、瀬谷は、「事前にお客様からいただいたアンケートを元にエチュードが展開されます。その日ごとに異なる出演者が『〇〇ごっこ』という形でエチュードをしていって、お客様の『これが見たい!』と形にすることで、一瞬一瞬が新鮮で、一体感溢れるシーンとなっておりますので、是非楽しみにしていてください!」と元気一杯にコメント。
会見の終盤で田中は、
「30公演というロングランの中で、全公演が千秋楽だと思って、毎公演自分たちの気持ちをぶつけて、お客さんを巻き込んで舞台に臨みたいと思います。劇団のファンの方はもちろんですが、劇団の公演を見たことがない方も是非お越しいただきたいです」と本公演への意気込みを力強く話した。
スピンオフ公演「生まれたその日は青空だった」は、同所にて22日まで行われる。
<公演情報>
●タイトル:劇団4ドル50セント スピンオフ公演「生まれたその日は青空だった」
●総合プロデュース:秋元 康
●脚本・演出:田島聖也
●劇場:高田馬場ラビネスト
●公演日程:2023年8月1日~22日(全30公演)
●出演者:田中音江、吉川真世、中村碧十、宮嶋璃乃、小谷皐月、瀬谷直矢、前田萌香、笠原実歌、秋吉アンナ、直井瑞季