12月23日、24日に東京・銀座博品館劇場、1月6日、7日に大阪・YES・THEATERにて、
少女歌劇団ミモザーヌの冬公演「Love Letter~いまもりまなか卒団公演~」が開催される。
2年間団長を務めたいまもりは、来年1月7日の大阪公演で卒団となる。
少女歌劇団ミモザーヌのいまもりまなか・すずきゆい・さかもとりるは・ちばひなのの4名がWWSチャンネルのインタビューに応じ、
いまもりの卒団公演「Love Letter~いまもりまなか卒団公演~」に向けての意気込みなどを語った。
すずきゆい・さかもとりるは・ちばひなの(C)WWSチャンネル 画像 2/5
【インタビュー】
Q:年末の東京・大阪公演に対する意気込みについて教えてください。
いまもりまなか:私、いまもりまなかの卒団公演では、ミモザーヌに在籍した5年間の集大成を、一人でも多くの方にお届けできるようにがんばりたいと思います。私は今までの公演でフラメンコや中国語、そして男性役など本当にたくさんのことに挑戦させていただきました。この冬公演でも「あること」に挑戦して最後を迎えるので「まなからしいな」と思ってもらえるような公演になるんじゃないかなと思います。
さかもとりるは:前回は不良役をやらせていただきました。そこで「カッコいい表情」や「カッコいいダンス」などを学んだので、今回の冬公演ではそれを活かして前回とは違う形で表現できればなと思います。
すずきゆい:今回の冬公演では、夏公演を見た人も、冬公演から見る人も楽しんでいただけるように、記憶に残るような舞台にしたいです。さらに私は2023年10月に「C’est Promis」(セプロミ)という舞台に出演したので、そこでの経験や、これまで自分が吸収して「得たもの」を活かせるようにしたいと思います。
ちばひなの:2023年は私個人としても、ミモザーヌとしても、すごくいろいろなことに挑戦した年だったので、その経験を生かした冬公演をお見せしたいなと思っています。まなかが安心して卒団できるよう、一期生が主体となって頑張りたいと思います。
Q:2023年も残すところあと1〜2ヶ月ですが、今年はどんな1年になりましたか?
いまもりまなか:今年はコロナも落ち着いて、お客さまもマスクなし、声出しのライブや夏公演を経験しました。コロナ禍でずっとできなかったことができるようになった年だなと思うと同時に、あらためてお客さまがいる嬉しさ、楽しさ、ステージに立つことができる「ありがたさ」を、今までの5年間の中で、一番感じられた年だなと思っています。すごく濃い1年でした。お客さまとのコミュニケーションもマスクなしでのやりとりがずっとやりたいと思っていたことでしたので。夢が叶ったという感じがしてすごく嬉しかったです。
さかもとりるは:すごく時間が過ぎるのが早い1年だったと思います。その中でもやはりフラメンコのレッスンや日本舞踊のレッスンに加え、華道のレッスンも初めて受ける機会があり、今までで一番たくさんのことを経験したなと思いました。「Fresh Live!(フレッシュライブ)」というライブに出演させていただいたり、このような取材にもメンバーとして選んでいただいたり。いろいろなことを経験して成長できた1年だなと感じています。
すずきゆい:色々なところで夢が叶った1年でした。そして、挑戦させてもらえる機会がすごく多い年だなとも思いました。プライベートでも大学1年生になったので、そこでの新しい経験もたくさんありました。小学生の頃からの夢だった梅棒さんの舞台「C’est Promis」への出演も実現しました。すごく簡単な言葉になってしまいますが、すっごく「良かった」1年です。「ここから!」と気合も入った1年で、いろいろ凝縮された1年だったなって思います。
ちばひなの:この1年は、個人としてもミモザーヌとしても、すごく変化があったし、成長を感じた年だなと思っています。今年2023年は個人としてもグラビアに挑戦したり、歌番組にミモザーヌで出演したり。ライブもたくさんできて「やりたいこと」に挑戦できて、いろんなことを経験できた年だなと思っています。そして公演で、初めてお客さまの声を聞くことができて、マスクを外して表情が見られる。そんな素晴らしい公演ができ、改めて「第2のスタート」を切れた年だと感じています。
Q:いまもりまなかさんに質問です。卒団後はどのようなことに挑戦していきたいですか?
いまもりまなか:私の将来の夢はアーティスト女優になることです。なので、卒団後は女優として活躍できるよう、いろいろなオーディションを受けたいと考えています。お芝居のワークショップに今まで参加できていなかったので、そういうことをまずは経験したいですね。ミモザーヌでは歌やダンスだけでなくフラメンコや日本舞踊などいろいろなレッスンを受けていたので「ここ」で終わるのではなく卒団後も続けたいなと。将来的には歌って踊れて、お芝居もできる、そんなアーティスト女優になれるようコツコツ頑張っていきたいと思います。
少女歌劇団ミモザーヌ・いまもりまなか(C)WWSチャンネル 画像 3/5
Q:2024年の目標を教えてください。
ちばひなの:2023年はいろんなことを経験した年だったので、2024年はその経験を生かして、自分がやりたいことや夢に近づけるような年にしていきたいです。そのためにも、より一層基礎をもっと固めて、もっとたくさんのことに挑戦して、ミモザーヌとしても個人としても、さらにレベルアップしていきたいと思います。今までずっと頼ってきた団長が卒団するということで、もしかしたらミモザーヌのレベルが落ちてしまう時期もあるかもしれないですが、そういうときに引っ張っていけるような存在になれるよう頑張りたいなと思います。
Q:まなかさんが卒団された後、来年の新体制に向けての思いを教えてください。
すずきゆい:まなかも含め、今まで卒団された団長達がミモザーヌを良くしてくれたというこの土台は絶対に忘れたくないので。これまでより良いミモザーヌを目指すのはもちろん、個人で活躍できるレベルの子たちを増やしていきたいです。自分も含め、個々でのレベルが上がればミモザーヌ全体としてのレベルも上がると思うので。そういうところも含めて今一度基礎を見直していくとともに、自分と向き合う時間を一人一人が作っていけたらいいなと思います。
さかもとりるは:まなかちゃんが抜けた穴はみんなで埋めていきたいです。私は3期生ですが、3期生でも「先輩」という自覚を持ってもっと自分から行動したいですね。レッスン時に後輩の4期生5期生に自分から率先して声をかけてあげられたらいいなって思います。
Q:ミモザーヌの魅力について教えてください。
いまもりまなか:私が思うミモザーヌの魅力は、やはり全員が10代ということだと思います。10代って人生の中で一番いろんな経験ができる年齢かなと思っていて。それを、全員がミモザーヌに捧げていて。完璧ではないものをファンの皆さんに見ていただきつつも、夏から冬の数ヶ月で成長がめちゃくちゃ見えるものになっているので。ファンの方が私たちの成長を見守り、そして応援してもらうことができる。そんなグループ、あまりいないかなって思っています。そこが10代ならではのフレッシュさが持つ魅力かなと思います。
ちばひなの:私が思うミモザーヌの魅力は、びっくり箱のようなグループというところです。ミモザーヌの公演を見ていただくと分かると思うのですが、共感してくれる方だけでなく、歌とダンスに加え、アクロバットやフラメンコ、日本舞踊もあって。歌・ダンスのジャンルにも昭和歌謡の曲があったりアイドルの曲があったり。いろいろなものを一つの公演の中で見られるというのは驚きや発見があって「びっくり箱」みたいだなと感じています。ミモザーヌは、まなかが言ったように10代のグループですので、公演の中でも「あ!この子こんなことができるようになったんだ!」という驚きもあると思うので。そういう発見や驚きはミモザーヌの魅力だと思います。
Q:いまもりさんに質問です。現在は大学二回生とのことですが、大学とミモザーヌの両立で大変だったことはありますか?
いまもりまなか:ちょうど前回の夏公演の話になりますが、公演前に集中稽古の期間がありまして。その時は大阪でレッスンだったのですが、その期間が大学のテスト期間とかぶってしまい、この時間だけはテストがあるから学校に行かなければならないという状況がありました。レッスンに行って、中抜けして学校に行って、また戻ってはさすがに大変でした。でも学校の友達がすごく協力してくれて。休んだ時の授業内容を教えてくれるなど、周りの協力のおかげでレッスンができたと感じています。
少女歌劇団ミモザーヌ・いまもりまなか(C)WWSチャンネル 画像 4/5
Q:いまもりさんの卒団後、新体制のチームにどのようなことを期待していますか?
いまもりまなか:私が卒団してどうなるか……正直わからなくて。もちろん不安な部分もありますけど、でもやっぱり私が抜けることでまた新しい道ができていくのかなと思っています。私からしたら皆かわいい妹のようなメンバーで。私の代わりに誰かが団長、副団長になって。メンバーがもっともっと自立して皆でグループを高めていくと思うので。とにかく「楽しみ」が一番ですね。ただ一緒に活動していて感じるのが、自分の意見をズバッと言える子が少ないかなと思うので、そういうところは年上の子がもっと自信を持って発言できるようになれたら、ミモザーヌはさらに変わっていけるんじゃないかと思います。
Q:今の言葉を受けてすずきゆいさん、いかがですか?
すずきゆい:そうですね、確かに(笑)私自身の話でもあるんですけど「自信がない」というご指摘いただくことが多くて。でもまなかちゃんは卒団してしまうし、私ももう最後の歳になるので「自信」はこれだけやってきたからあるはずなんです。自分の中でちょっと制御してしまう部分があるので、まなかちゃんが言っていた通り、ズバッと言えないところがあるんですよね。そろそろ言えよという感じなので、ちゃんと言いたいです。多分これを聞いているりるはとひなのは特に「自分たちで引っ張っていかなきゃ」という思いはちゃんとあるので、そういう子たちが増えたらズバッと言える環境づくりの第一歩になると思います。乞うご期待という感じで。「頑張りますぞ!」と思っています(笑)
Q:いまもりさんの特技が「弾き語り」ということで、最近はどのような曲を弾き語りしていますか?
いまもりまなか:最近よく聴いているヒップホップの曲を弾いて。弾き語りの話でいえばONE OK ROCKさんの「欲望に満ちた青年団」という曲がすごくかっこよくて。YouTubeではアコースティックバージョンで弾いている映像があるんですけど、その時の演奏がかっこよすぎて!私もアコースティックバージョンでこうやってかっこよく弾きたいと思ったことが、弾き語りを始めたきっかけです。個人のInstagramもやっているので、そういうところで皆さんに見ていただけたらなと思いながら弾いています。
Q:さかもとさんはミモザーヌに入団して2年半となりますが、最初に入団した頃と今の心境は変わっていますか?
さかもとりるは:変わりました。最初はダンスとか歌が好きで、アクロバットもできるということで、それを学びたくて入団したのですが、やっぱり舞台に立ったり、後輩が入ってくると、もっと自分をしっかり持って、もっと目標を持って頑張っていかなきゃいけないなと思うようになってきて。その中でレッスン受けるうちにタレントになりたいという「夢」もできて。そのために自分は今何をするべきなのか考える時間が増えました。
Q:例えば、どのようなタレントになりたいですか?
さかもとりるは:バラエティで活躍できるタレントになりたいです。いろいろな人に親しまれる人になりたいなと思っていて。すごい芸能人だ!というより「あの子がいるから笑顔になる」とか「あの子が出ているから番組を見てみようかな」とか。そういうタレントになりたいです。
Q:笑顔が素敵なさかもとさんですが、笑顔の秘訣はありますか?
さかもとりるは:笑顔について意識していることはあまりないです。でも、一人でいることを少なくしているのはあります。いろんな人と関わったり、自分から発信したりすることを大切にしています。一人だとネガティブな思考になることもあるので。そういう時は人と喋ったりして、なるべくネガティブな方向に持っていかないようにしています。
Q:趣味が映画鑑賞とのことですが、最近見た映画で面白かったものや、今ハマっているドラマなどはありますか?
さかもとりるは:最近「パイレーツ・オブ・カリビアン」を一気に観たのですが、なんかもう海賊になりたくなっちゃいました。めちゃめちゃかっこよくて。一人一人が自分を持っていて、仲間を信じているけど一人でも頑張るみたいな。自分を持っているところが一番いいなと思いました。そういうところがかっこいいなって。ミモザーヌでも海賊のように頑張ります(笑)
Q:パイレーツ・オブ・カリビアンの中で推しはいますか?
さかもとりるは:やっぱりジャック・スパロウです(笑)
Q:すずきさんは来年の4月で20歳を迎えるとのことですが、残り半年の19歳でやっておきたいことはありますか?
すずきゆい:めちゃくちゃ考えたのですが、やはり10代のうちに日本の和の文化についてもっと触れておきたいです。10代で感じられる感性だったり、思うことだったり、きっとたくさんあるんじゃないかなって。あと少しですけど、いろんなことに挑戦していきたいです。
Q:日本の文化で「やってみたいこと」はありますか?
すずきゆい:お茶ですね。茶道をやってみたいなって。こうやって茶碗を回してみたり……ちょっとまだまだ勉強不足ですけど。「頂戴いたします」とか言ってみたいです(笑)
Q:過去のWWSインタビューの中で「様々なことに挑戦して表現の幅を広げていきたい」と仰っていましたが、2023年で何か挑戦したことはありましたか?
すずきゆい:先ほどお伝えした「C’est Promis」ですね。私にとって初めての舞台オーディションだったし、初めて長い期間で本番があって。私にとって夢だった「舞台」に立つことが本当に全部新鮮でした。稽古の時も自分が出来なさすぎて……。帰りの電車で号泣してしまうことも。こんなに泣いて、こんなに毎日苦戦して、ミモザーヌでは自分がお姉さんにならなきゃ!ということもあったりして。「C’est Promis」では私が一番最年少で、共演される方は皆さんベテランの方々ばかり。その中で初の夢の舞台でしたが、いろんな人にいろんなことを聞くというのが得意ではなかったので。もう泣きながら聞くとか、なんとか言語化して挑戦しました。
Q:これからの1年で挑戦してみたいことはありますか?
すずきゆい:演技です。公演内でお芝居があるんですけど、私はそんなにセリフがなくて。「C’est Promis」の稽古場から生の声でのセリフを聞いて「私もやってみたい!」という気持ちが強くなりました。2024年は二十歳になるということで、もうちょっと演技に挑戦していきたいなと思います。
Q:ちばひなのさんに質問です。週刊プレイボーイでグラビアをされたとのことですがいかがでしたか?
ちばひなの:私の前にゆいとまなかといわむらゆきねの3人がグラビアをやっていたんですけど、それを見たときにすごく綺麗で。やってみたいなと思っていました。でもいざ自分がやるっていうお話をいただいて、しかも一人と聞いたときは、自分ができるのかなという不安がすごくいっぱいありました。撮影自体は楽しくて、いろんな自分を発見できたと思います。でもグラビアをやったということに対して、手元に写真が来るまではあまり実感が湧かなくて。実際に写真を見てメンバーや家族など周りからよかったという声をいただいて、やっと「自分でできた!やりきったんや!」と感じられたなと。自分一人でやり遂げたということに自信が持てるようになりました。
Q:高校卒業後はどのように考えていますか?
ちばひなの:高校卒業後は演技を主にやっていきたいです。将来は女優になりたいと思っているので、演技を学べる学校に行けたらなと思っています。
Q:特技にバトントワリングとありますが、演技とつながることはありますか?
ちばひなの:やっぱりバトントワリングは指先の動きがすごく繊細で、意識が必要になってくるので、そういう意味ではミモザーヌの舞台でも指先の動きまで意識するようになりました。そういう部分では活かせているのでは?と思いますし、いつかミモザーヌの舞台でもバトントワリングを披露したいです。
Q:ちなみにバトントワリングとの出会いはいつだったのでしょうか?
ちばひなの:やり始めたのは小学4年生の時です。友人から教えてもらってやり始めました。元々幼稚園からダンスをやっていたのですが、他のこともやってみたいなって思ったときに教えてもらったのがバトントワリング。バトンってあまり周りで知っている子がいなくて、そういうちょっとコアなことをやってみるのはワクワク感がありました。ちょっとやってみようって感じで(笑)
Q:最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
いまもりまなか:ファンの方がいてこその私たちミモザーヌだと思っているので、いつも応援ありがとうございますという感謝の気持ちを伝えたいです。私たち、特に1〜2期生はコロナ禍を通じてステージに立てないもどかしさも経験しています。そういう時期を知っているからこそステージに立てる嬉しさであったり、お客さまが目の前にいること、お客さまの温かみというか「人」がいる嬉しさを経験しているので。やっぱりお客さまがいるっていいなと思いますし、目の前にいるお客さまを笑顔にできるってすごく素敵なことだなって。私たちはまだまだ未熟だし、私は卒団してしまうんですけど、来年からはこのミモザーヌを一番熱く応援する1ファンとして、皆さんと近い存在でミモザーヌを応援していきたいと思います。皆さんこれからも応援よろしくお願いします!
さかもとりるは:ライブとか公演で声出しが解禁となったことで皆さんの声が直で聞けることがレッスンや日頃の励みになっています。SNSに皆さんが投稿してつぶやいてくださると、それが頑張る力となるので(笑)公演に向けて頑張れるのですごく感謝しています。
すずきゆい:舞台上で見えるファンの方の楽しそうに笑っている顔や、心が動いているんだろうなと舞台上に立っている時に実感できる瞬間がすごく幸せです。SNSへの投稿や、お手紙やプレゼントをいただいた時、ここまで足を運んでくださったり時間を割いてもらったり……それって本当に奇跡だし、ありがたいこと。私が今頑張れる理由のひとつでもあるなと思うので、本当に、本当に本当に本当に!感謝でしかないです。ありがとうございます!
ちばひなの:1期生、2期生はコロナ禍でファンの方に会えなかったり、舞台に立てないという経験をしています。なので、ファンの皆さんの声を聞くこと、表情を見ることが当たり前ではないということをすごく感じていたので、今年に入って声が聞けたり表情を見られたり「良かったよ」という声をいただいた時、本当に幸せでした。ここまで頑張ってきて良かったなと思えました。それがこの舞台に立つ上でのやりがいの一つでもあるので、これからもっともっといろいろなミモザーヌの顔を見せていけるように、もっとレベルアップして頑張りますのでこれからも応援していただけたらなと思います。